日本オラクル、DBセキュリティ機能を拡張する「Oracle Database Vault」

 日本オラクル(新宅正明社長)は9月19日、高度なアクセス・コントロールにより機密性の高いデータやアプリケーションを保護するセキュリティ製品「Oracle Database Vault」を発表した。

 「Oracle Database Enterprise Edition」のオプションで、「Oracle Database 10g」に組み込むことで、データベース管理者などに権限が一極集中することで生ずるリスクを解消、企業のコンプライアンスへの対応を強化する。

 内部の脅威から機密情報を守るだけでなく、機密に携わる業務を2人以上で担当することを求める法令にも対応。政府が05年12月に発表した「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準」では、「デュアルロック」の仕組みを強化遵守事項として挙げており、現時点で「デュアルロック」を実現できるリレーショナル・データベースは、「Oracle Database Vault」を組み込んだ「Oracle Database 10g」のみという。

 また、「Oracle Database Vault」の柔軟なアクセス・コントロールを使うことで、通常のユーザーにデータアクセスへの段階的な制限を加えられる。既存のアプリケーションや管理者の日常業務に変更を加える必要はないため、データベースのパフォーマンスと利便性を維持したまま、セキュリティを高められる。

 「Oracle Database Vault」は、「Oracle Database 10g Release 2」より利用可能。ライセンスは、CPU数で価格を設定する「Processorライセンス」と、オラクル製品の使用権を持つ個人の人数で価格を設定する「Named User Plusライセンス」の2通りを用意した。価格は、「Processor」が250万円、「Named User Plus」が5万円。出荷日は10月17日。

日本オラクル=http://www.oracle.co.jp/
「Oracle Database Vault」=http://www.oracle.co.jp/dvault/

提供:BCN