RHEL 6.3互換の「CentOS 6.3」リリース

 Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換のLinuxディストリビューションを開発するCentOSプロジェクトは7月10日、最新版となる「CentOS 6.3」をリリースした。米Red Hatが「RHEL 6.3」をリリースしてから約3週間でのリリースとなる。

 CentOSはRed Hatが公開するRHELのソースコードをべースに、Red Hatの商標を含むパッケージや商用のパッケージを修正・削除して作成したディストリビューション。RHELと100%のバイナリ互換を持つ。サポートするアーキテクチャはi386とx86_64。

 CentOS 6.3はRed HatのRHEL 6.3をベースとしており、Red Hatが6月21日にRHEL 6.3をリリースしてから約3週間でのリリースとなった。仮想化の新機能で物理サーバー上にあるRHELやWindowsシステムを仮想マシンに変換する「Virt-P2V」、OpenOffice.orgに代わる「LibreOffice 3.4」導入、各種ドライバのアップデートなど、RHEL 6.3の新機能をほぼすべて備えている。

 CentOS 6.3はインストールCD/DVDのISOイメージという形で配布されている。また、CD/DVDからCentOS 6.3を起動できるLiveCDやLiveDVDも配布されている。CentOS 6系のユーザーは「yum update」コマンドでのアップデートが可能。

CentOS
http://www.centos.org/