CentOSが早くも「CentOS 6.2」を公開

 Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換Linuxディストリビューション「CentOS」の最新版「CentOS 6.2」が12月20日リリースされた。RHEL 6.2のリリースから約2週間、前バージョンのCentOS 6.1リリースから約10日後というスピード公開となった。

 CentOSは米Red HatのRHELと100%のバイナリ互換を目指すディストリビューション。RHELから商用パッケージや商標など再配布に問題のあるコンポーネントを取り除き、アップストリームのレポジトリを1つにした。

 CentOS 6.2は12月6日にリリースされたRHEL 6.2をベースとしており、CentOSは2週間でのリリースを果たしたことになる。なお、CentOS 6.1は、RHEL 6.1の公開から約7ヶ月遅れでの公開となっていた。

 RHEL 6.2の新機能に加え、ライブCD/DVDで、ホスト名修正後にタイムゾーン選択画面後にAnacondaがクラッシュするという不具合を修正した。

 CentOS 6.2はCentOSのWebサイトやミラーサイトなどから入手できる。対応アーキテクチャはi386版およびx86_64。バージョン4および5からのアップグレードはサポートされておらず、再インストールを推奨している。

 RHEL 6.2互換ディストリビューションとしては、米Oracleが12月15日にRHELカーネルをベースとした「Unbreakable Enterprise Kernel」を含む「Oracle Linux 6.2」をリリースしている。

CentOS
http://www.centos.org/