RHEL互換のCentOSが「CentOS 6.4」をリリース

 CentOS開発チームは3月9日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6.4互換のLinuxディストリビューション「CentOS 6.4」を公開した。Hyper-V統合やSamba 4といったRHEL 6.4の機能を利用できる。

 CentOSは、米Red HatのRHELと100%の互換性を目指すディストリビューション。Red Hatが公開するコードをベースに、商用パッケージや商標など再配布の際に問題となるコンポーネントを取り除いたもの。対応アーキテクチャはi386およびx86_64。

 CentOS 6.4は、2月21日に公開されたRHEL 6.4から2週間強でのリリースとなった。Hyper-V用ドライバのバンドルやMicrosoft Active Directoryに完全対応したSamba 4ライブラリといった、RHEL 6.4で追加・強化された機能が利用可能となっている。なお、Cent OS 6.3でSambaを利用しているユーザーは、アップグレード時にSamba 4を一度アンインストールする必要がある。

 最新版ではまた、システムの状態を監視するためのエージェントフレームワーク「mahatari」が非推奨となっている。すでにCentOS 6.3で非推奨となることが発表されており、CentOS 6.4ではmatahriの全コンポーネントが削除されるという。そのほかdev86、iasl、qemu-guest-agentといったパッケージも加わり、ソフトウェアパッケージでも追加や変更が加わっている。

 CentOS 6系からのアップグレードは「yum update」コマンドで行える。また、CentOS 4および5系からのインストールについてはシステム全体の再インストールを推奨するとのこと。また、インストールCD/DVDのISOイメージも公開されている。

 なお、RHEL 6.4互換ディストリビューションとしては、米Oracleが2月28日に「Oracle Linux 6.4」をリリースしている。

CentOS
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