RHEL 6.1リリースから7か月、ついにCentOS 6.1がリリース

 12月9日、「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」クローンのLinuxディストリビューション「CentOS 6.1」がリリースされた。対応アーキテクチャはi386版およびx86_64。CentOSのサイトやミラーサイトなどから入手できる。

 CentOSは米Red Hatが公開するRHELのソースコードを元に、商標やアートワークなど再配布に問題のあるコンポーネントを変更したLinuxディストリビューション。RHELとバイナリ互換性があり、無料で利用できる。

 Red HatがRHEL 6.1を公開したのは2011年5月中旬であり、CentOS 6.1はそれから7か月後のリリースとなった。なお、同じくRHEL互換のディストリビューションScientific Linuxは、7月末に「Scientific Linux 6.1」を公開していた。

 6.1ではハードウェアサポートや仮想化などが強化されたほか、yumでも検索など多数の強化が図られている。また、ビルドシステムも改良され、アップストリームのレポジトリを1つに統合した。これによりユーザーの作業を簡素化できるという。開発チームはまた、CR(継続的リリース)レポジトリを利用してバグ修正やセキュリティアップデートを入手することも推奨している。

 なお、CentOS 4および5からのアップグレードはサポートされておらず、これらのバージョンを利用しているユーザーは再インストールを行うことを推奨している。これはCentOS側の方針ではなく、Red Hatのアプローチを反映したものと説明している。また、CentOSは今月はじめ、CentOS 4が2012年2月29日でEnd of Lifeを迎えることも通知している。

CentOS
http://www.centos.org/