RHEL 5.9互換のLinuxディストリビューション「CentOS 5.9」、RHELのリリースから9日間でリリース

 Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換のLinuxディストリビューション「Cent OS」開発チームは1月17日、CentOS 5系の最新版となる「CentOS 5.9」をリリースした。米Red HatがRHEL 5.9を公開してから9日後のリリースとなる。

 CentOSはRHELとの完全なバイナリ互換を目指すLinuxディストリビューション。公開されているRHELのソースコードをベースに、商標など法的に問題となる要素を置き換えることで自由な再配布を可能としている。対応アーキテクチャはi386およびx86_64。

 CentOS 5.9ではRHEL 5.9で導入された新機能を利用できる。MicrosoftのHyper-Vドライバ統合により、Hyper-V上の仮想マシンでCentOSを動作させる際のパフォーマンスを改善しているほか、Sambaはバージョン3.6となり、OpenJDK 7もサポートした。MySQLのサポートがpostfixに加わり、Antやrsyslog、rpm、PHP、Perlなど多数のパッケージがアップグレードされている。

 CentOSはプロジェクトのWebサイトより入手できる。インストールCDの枚数はCentOS 5.8より1枚多くなり、i386は8枚、x86_64は9枚になるという。1枚のみを使った最小インストールも可能。

 RHEL互換のLinuxディストリビューションとしては、米Oracleも1月16日に「Oracle Linux 5.9」をリリースしている。

CentOS
http://www.centos.org/