RHEL 5.8互換のCentOS 5.8、本家から約2週間弱遅れでリリース
3月8日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 5.8と互換性を持つLinuxディストリビューション「CentOS 5.8」がリリースされた。仮想化関連機能の強化や安定性の改善が行われている。
CentOSは、米Red Hatが公開しているRHELのソースコードを元に作成されたLinuxディストリビューション。RHELと互換性があり、i386およびx86_64アーキテクチャに対応する。
Red HatがRHEL 5.8をリリースしたのは2月21日で、約2週間弱遅れでのリリースとなった。RHEL 5.8では、KVMでサポートする仮想CPU数の上限拡大やSPICEクライアントの強化が行われており、CentOS 5.8についてもこれらの恩恵を受けられる。CentOS 5.7にはなかったパッケージとしては、binutils220、iotop、mysql-connector-odbc64、pixman、postgresql-odbc64、python-ctypes、spice-client、spice-protocol、virt-who、unixODBC64が挙げられている。
CentOS 5.8はプロジェクトWebサイトやミラーサーバーより入手できる。CentOS 5系のユーザーはYumによるアップデートが可能。
なお、RHEL 5.8互換としては、米Oracleの「Oracle Linux 5.8」が一足先となる3月2日に公開されている。
CentOS
http://www.centos.org/