米Google、「Collaborative IDE」こと「Collide」を公開。Webブラウザ上で動作するOSSのコードエディタ
米Googleは7月5日、社内で開発を進めていたオープンソースの共同作業向けコードエディタ「Collide」を公開した。サーバーのファイルシステム上にあるファイルを実際に複数人で編集できるという。
Collideは「Collaborative IDE」のオープンソースデモという位置付け。Googleが米アトランタに持つ開発拠点で約1年前から進んでいたプロジェクトだが、アトランタオフィスの閉鎖に伴いオープンソースとして公開したという。ライセンスはApache License 2.0。
Collideを利用することで、Webブラウザ上でサーバー上のファイルを開き、複数人が共同で編集を行える。Google WaveやGoogle Web Toolkit、vert.x、JUnit、JGit、Guavaなどのオープンソース技術をベースにしており、別途Webサーバーの用意は不要でコマンドラインからCollideを実行するだけでWebサーバーが立ち上がり作業ができるという。ただし、現状では認証やSSLサポートなどが実装されておらず、セキュリティやユーザーアカウント管理などが不足している点から、ローカルネットワークでのみ利用することを推奨している。
Collideを実行するサーバーではJava 7が必要で、クライアントとしてはChromeおよびSafariで動作するという。また、ビルドにはAnt 1.8.4以上が必要。ソースコードはGoogle Codeのプロジェクトページより入手できる。今後はホスティング型で利用できるようセキュリティ機能を付加していくという。
米Google
http://www.google.com/
Google Codeのプロジェクトページ
http://code.google.com/p/collide/