米Citrix、クラウド管理フレームワーク「CloudStack」のエンタープライズ版をオープンソース版に統合

 米Citrix Systemsは8月28日(米国時間)、クラウド管理フレームワーク「CloudStack」のエンタープライズ版とオープンソース版を統合すると発表した。これらが統合された最新版はGPL 3で提供される。最新プレビュー版はCloudStackプロジェクトのWebサイトより入手できる。

 CloudStackは、Cloud.comが開発したクラウド管理フレームワーク。Javaで作成されており、クラウドコンピューティングインフラを管理できる。XenServer、Xen Cloud Platformに加え、VMware、KVMなどのハイパーバイザーをサポート、Web、コマンドライン、RESTful APIの3つの手段を提供する。Citrixは、7月にCloud.comを買収することでCloudStackを手に入れた。

 Cloud.com時代はオープンソース版と有料のエンタープライズ版の2種類が提供されていたが、最新版ではオープンソース版のコードをベースに、エンタープライズ版のコードがマージされた。今後はこのマージされたバージョンを、GPL 3で提供するという。

 最新版では、VMwareのベアメタルハイパーバイザー「ESXi 5.0」のサポートも加わっているという。また、Oracle VMにも対応する。ベアメタルプロビジョニング機能も導入、CloudStackでベアメタルホストを設定し、CloudStack Management Serverで管理できるという。

 Citrixはオープンソースのクラウドインフラ構築ソフト「OpenStack」へのコミットも強調しており、OpenStack専門のチームを設けて既存ユーザー向けに両技術の機能統合を簡素化していくという。

米Citrix Systems
http://www.citrix.com/

ダウンロード
http://www.cloudstack.org/download.html