米Citrix、速度と拡張性を強化した「XenDesktop 4」の拡張パックを発表

 米Citrix Systemsは3月18日(米国時間)、オープンソースの仮想化技術「Xen」ベースの自社仮想デスクトップ用機能パック「XenDesktop 4 Feature Pack 1」を発表した。速度と拡張性の強化によりユーザーエクスペリエンスを改善するという。既存顧客は無償でアップグレードできる。

 「XenDesktop 4」はCitrixが2009年に発表した仮想化ソフトウェア。仮想化ソフト「Xen」上でOSを稼働させ、そのデスクトップ画面をネットワーク経由でほかのPCやシンクライアントなどからアクセス可能にする。無償の「Express Edition」を含む、5つのエディションが用意されている。

 速度面では最新のユーザープロファイルストリーム技術により、仮想デスクトップとアプリケーションのログオン時間を最大5倍短縮可能となった。画面描画には独自の高精細化技術「HDX」を使用し、デバイスの種類や場所を問わずにマルチメディア機能を利用できる。さまざまなデスクトップ環境に対してセッションの配信を可能にする最新技術「FlexCast」を利用し、単一のロケーションから同時に10万の共有仮想デスクトップセッションを配信可能となるなど拡張性も強化した。

 このほか、アプリケーション管理、WAN最適化、リモートアクセスセキュリティなどの機能も加わっている。

 Feature Pack 1は3月24日より、既存顧客向けに提供を開始する。

米Citrix Systems
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