Mozilla、Thunderbird 5を公開。バージョン4はスキップ、今後6週間ごとに新版リリース

 Mozillaは6月28日、電子メールクライアントの最新版「Thunderbird 5.0」を公開した。43言語に対応、ThunderbirdのページよりMac OS X版、Linux版、Windows版をダウンロードできる。

 MozillaはFirefoxの開発サイクルの変更に合わせてThunderbirdの開発サイクルも変更しており、バージョン5は新サイクルに基づく最新の正式版となる。2010年6月に公開された3.1系からバージョン4はスキップしての公開となった。

 バージョン5.0は「Mozilla Gecko 5」を土台とし、390以上の機能改善を行った。全体のレスポンスを改善し、起動時間を短縮したという。また、アドオンマネージャを利用して、拡張機能の選択や入手などの管理が可能となった。カスタマイズではこのほか、「Personas」によるテーマの適用も可能だ。

 操作性では、メッセージのタブ表示が可能となり、タブをドラッグ&ドロップで移動可能となった。複数のメールアカウントを効率よく管理できるという「スマートフォルダモード」も備えている。検索エンジン「Gloda」を搭載、アカウントやフォルダに対して全文検索をかけられる。絞込み検索も可能という。

 セキュリティ面では、スパムフィルタリングが改善され、フィッシングメールに対するアラートも加わった。ウィザードによるメール設定も容易になった。「Outlook」「Apple Mail」など、他のメーラーからの乗り換えも簡素化したという。

Mozilla
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ダウンロード
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