Mozilla、Thunderbird 5.0系で初となるベータ版をリリース

 Mozillaは6月2日、電子メールクライアント「Thunderbird 5.0」の初のベータを公開した。ThunderbirdはFirefoxに合わせて開発サイクルが変更されており、新サイクルでリリースされる初のベータ版となる。バージョン4はスキップされ、次期版はThunderbird 5となる予定。

 Mozillaは4月、ソーシャルやコミュニケーション分野の急速な進展を受け、Thunderbirdの開発をMozilla Messagingから再度Mozillaに統合することを発表している。Mozillaの下にあるMozilla Labで開発が進められるが、プロジェクトや開発チームに変更はない。

 Mozillaは同時にThunderbirdの開発サイクルを短縮する計画で、次期版は、バージョン4をスキップしてバージョン5として開発している。なお、最新の安定版は2010年6月にリリースされた「Thunderbird 3.1」系。

 バージョン5.0は、バージョン3.3アルファとして開発されていたものをベースとしている。ユーザーインターフェースを改善し、新しいアドオンマネージャと管理機能管理APIが加わった。タブをドラッグ&ドロップで移動可能となったほか、問題発生時に診断を行うためのトラブルシューティング情報ページが提供される。メールアカウント設定ウィザードの改善、添付ファイルのファイルサイズ表記なども特徴となる。Macバージョンでは、32ビットと64ビットの両方に対応したユニバーサルビルドとなったが、PowerPC版は非対応となった。

 5.0ベータ1はWindows、Mac OS X、Linuxに対応、Mozillaのページよりダウンロードできる。

Mozilla
http://www.mozilla.org/

ダウンロード
http://www.mozillamessaging.com/thunderbird/early_releases/downloads/