Webブラウザで動作するIDE「Orion」を試せる「OrionHub」、限定公開

 Eclipse Foundationは3月21日(米国時間)、Webブラウザで動く統合開発環境(IDE)「Orion」のホスティング実装「OrionHub」のベータ版をローンチした。同社Webサイトにて登録受付を開始しており、先着5000人の開発者が参加できるという。

 OrionはEclipseが2011年1月に発表した最新のオープンソースプロジェクト。デスクトップからWebにアプリケーションがシフトしている現状に合わせ、Web開発ツールの構築・統合のためのプラットフォームの定義を目指すイニシアティブとなる。

 現在、JavaScript、HTML、CSS開発向けのエディタ、バージョン管理システム、Gitとの早期統合などの機能がある。HTML5を利用したクライアント側のプラグインアーキテクチャにより、JSLintなどのツールを統合できる。対応WebブラウザはGoogle ChromeおよびMozilla Firefox 3.6/4、Internet Explorer 8/9、Safari 5。OrionクライアントはJavaScriptで書かれており、タブ、ブックマークといったWebブラウザの機能と完全統合が可能という。

 OrionHubはOrion環境をホスティングするサービスで、ベータ版の目的はフィードバック収集。まずは5000人を受け付け、その後拡大する予定という。プロジェクトのWebサイトからサーバー版もダウンロードできる。

Eclipse Foundation
http://www.eclipse.org/

Orion
http://www.eclipse.org/orion/