Webブラウザ上で動作するIDE「Eclipse Orion 2.0」リリース、Node.js上での運用が可能に

 Webブラウザ上で動作する統合開発環境(IDE)「Eclipse Orion」の開発チームは3月1日、最新版「Eclipse Orion 2.0」を公開した。Node.js上で動作する「Orionode」やプロジェクト機能の初期実装などが追加されている。

 Eclipse OrionはEclipse Foundationが2011年1月にスタートしたプロジェクト。コードエディタやバージョン管理システム統合、デバッガなどの機能を備え、ローカルにインストールすることなくWebブラウザだけで開発が行える。

 プロジェクトは4か月単位でのリリースサイクルを敷いており、Orion 2.0はサイクル通り2012年10月の1.0リリースからほぼ4か月でのリリースとなった。

 Orion 2.0での大きな変更点としては、Node.js上で動作するOrion「Orionode」が追加された点が挙げられる。OrionodeはNode.jsのパッケージマネージャ「npm」でインストールでき、簡単にデプロイして実行できる。また、プロジェクト機能のプロトタイプも実装された。プロジェクト機能では現在SFTPを使ってプロジェクトの管理を行う機能や一部のタスク、フォルダの操作などのみが実装されている。プロジェクト機能では今後ワークフローとレポジトリの統合といった機能を実装する予定で、コードをOrionツールにインポートしたり、Orionから外部にあるターゲット環境に実装するなどを実現できるようにする。

 このほか、JavaScript Content Assistの改善、Orion Editorの組み込みプロセスの簡素化なども特徴となる。デスクトップからファイルやディレクトリのドラッグ&ドロップ、Shellページでのfileおよびblobコマンドの利用、Editor Theme設定タブでのCSSとHTML5への適用、新テーマ「Prospecto」導入などの機能も加わっている。

 Eclipse OrionはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはEclipse Public Licence(EPL)。

Eclipse Orion
http://www.eclipse.org/orion/

ダウンロード
http://download.eclipse.org/orion/