Eclipse Foundation発のWebブラウザ上で動作するIDE「Orion 1.0」リリース
Eclipse FoundationのOrion開発チームは10月29日、Webブラウザ上で動作するIDE(統合開発環境)「Orion 1.0」を公開した。今後は4か月おきに新バージョンをリリースして機能を拡充するという。
OrionはEclipse Foundationが2011年1月に発表したプロジェクト。「Web世界の変化に対応できるアジャイル性を持つIDE」を目指しており、拡張性や高い再利用性などの特徴を持つという。JavaScriptおよびHTML、CSSの開発に向けた機能を持ち、ローカルへのインストールなしにWebブラウザだけで開発が行えるのが特徴。Orionのコンポーネントは他プロジェクトでも採用されており、FirefoxのJavaScript開発ツール「Scratchpad」やVMwareのJavaScriptエディタ「Scripted」などがOrionのコンポーネントを利用している。
6月に公開されたOrion 0.5からの変更点としては、Orionの外観を設定できるテーマ設定ページの導入、Gitとの連携機能の強化、検索、リソース比較、HTTP経由でのZIPファイルのインポート、Mozilla Personaを利用したログインなどがある。
今後のフォーカスとしては、UIや使い勝手の改善、既存コンポーネントの統合、JavaScriptなど言語サポートの強化、OrionHub以外のホスティングなどを挙げている。
Orion 1.0はEclipseのプロジェクトページより入手できる。ライセンスはEclipse Public License。
Eclipse Orion
http://www.eclipse.org/orion/