Eclipse 3.7(Indigo)公開、新GUIビルダ「WindowBuilder」やビルトインGitサポートなどが特徴
非営利団体Eclipse Foundationは6月22日(カナダ時間)、オープンソースの統合開発環境(IDE)の年次リリース「Eclipse 3.7」(開発コード「Indigo」)を公開した。62のプロジェクトチームが開発に参加し、408人の開発者がコードを貢献、4600万行のコードが公開された。
Indigoは2010年6月にリリースされたEclipse 3.6(Helios)以来の最新版となる。Java開発者向けとしては、EclipseベースのGUIビルダ「WindowBuilder」が最大の特徴となる。WindowBuilderは米Googleが2010年12月に寄贈した技術で、Googleは同年8月に買収したInstantiationsより獲得した。SWT(Standard Widget Toolkit)とSwingユーザーインターフェイスに対応するGUIアプリケーション構築に対応する。また、JavaとHTML用のGUI機能テスト「Jubula」も利用できる。
Git対応のための「EGit 1.0」、MavenとEclipseワークスペースの密な統合を実現する「m2eclipse」も加わった。EGitはJGitライブラリ上に構築したもので、これによりビルトインでGitを利用できるようになった。
タスク管理フレームワークの最新版「Mylyn 3.6」では、Eclipseワークスペースから直接Hudson/Jenkinsが利用できるようになった。アプリケーションストア「Eclipse Marketplace」のクライアントも強化され、ドラッグ&ドロップでEclipseベースのソリューションをインストール可能になった。
このほか、Eclipse Modeling、EclipseRTでも多数の機能強化が加わっている。
Eclipse Foundation
http://www.eclipse.org/