Eclipse、Webブラウザで動作する統合開発環境「Orion」プロジェクトに乗り出す
オープンソースの統合開発環境(IDE)「Eclipse」を開発するEclipse Foundationが、Webブラウザで動くIDE「Orion」プロジェクトを進めている。Webアプリケーションの需要に合わせ、Webアプリケーション開発のためのIDEを目指す。
Orionは1月11日にMike Milinkovich氏により発表されたプロジェクト。OrionのWikiによると、デスクトップベースのIDEでは「Web世界の変化に対応できるレベルのアジャイル性がない」とし、Webアプリケーション開発に特化したIDEが必要と主張している。OrionはデスクトップIDEをそのままWebブラウザ上で動作させるというものではなく、新しいツール統合プラットフォームの開発を通じて、ソフトウェア開発をWebエクスペリエンスとしてWebに移行するという。
サーバー側はJavaで記述し、ファイルやユーザー管理などを行う。クライアント側はJavaScriptで記述し、RESTインターフェイスを利用してやりとりする。機能としては、エディタ、バージョンコントロール、ファイルナビゲーション、デバッガなどを提供するという。
ダウンロードページは現在でOrionのMac OS XおよびLinux、Windows向け早期ビルド版が公開されている。1月中にサーバーホスティングのトライアルを開始する予定という。
Eclipse Foundation
http://www.eclipse.org/