WebM/VP8に対応、「FFmpeg 0.6」がリリース

 フリーの動画・音声変換ツールを開発するFFmpegプロジェクトは6月15日、最新版「FFmpeg 0.6」を公開した。米Googleの「WebM/VP8」のサポートが追加されている。

 FFmpegは、動画や音声をさまざまなファイルフォーマットに変換できるフリーソフトウェア。「VLC Media Player」など、さまざまなオープンソースソフトウェア内でも利用されている。

 最新版は「Works with HTML5」という開発コードを持ち、HTML5の動画関連機能サポートにフォーカスした。最大の特徴は、Googleが2010年5月に公開した動画フォーマットWebMに対応した点。エンコーダとデコーダでVP8(Googleのlibvpxライブラリ経由)をサポートし、デコーダではAtrac 1、Bink、MPEG-4 ALS(Audio Lossless)などが加わった。

 このほか、ACCとH.264のデコードが高速化され、Vorbisデコーダも更新した。「ffprobe」ツールが加わり、非推奨のvhookサブシステムが削除されている。

 バージョン0.6は、プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

FFmpeg
http://ffmpeg.org/

「FFmpeg 0.6」ダウンロード
http://ffmpeg.org/download.html