Mac OS X向けのコーデック集「Perian」、プロジェクト終了へ
オープンソースのMac OS X向けQuickTimeプラグイン「Perian」の開発チームが、プロジェクトの打ち切りを発表した。間もなく公開予定の最終バージョンのリリース後90日間でサポートを打ち切り、ソースコードはGoogle CodeまたはGithubで公開するという。
Perianは6年前にスタートしたプロジェクトで、QuickTimeにさまざまなコーデックサポートを追加するプラグイン。AVIやDIVX、FLV、MKV、GVI、VP6、VFWといったファイル形式、H.264、FLV/Sorenson Spark、DivX、MS-MPEG4 v1/v2、FSV1、VP6といったコーデックをサポートする。Perianを導入することで、QuickTime PlayerやQuickTimeを使用するマルチメディアアプリケーションでこのような形式/コーデックの動画を再生できるようになる。最新版は2011年7月に公開された「Perian 1.2.3」で、Mac OS X 10.4.7以上に対応していた。
プロジェクトのWebサイトによると、まもなく最終版のPerianをリリースし、その90日後にサポートの提供を終了するという。その後、ソースコードをGoogle CodeまたはGithubで公開するとしている。最新版はMac OS Xの次期版であるMountain Lion(10.8)で動くかもしれないし、動かないかもしれない、としている。ユーザーに対しては動画プレーヤー「Niceplayer」の利用や、Google Groupでの情報交換を推奨している。また、Mac OS Xに対応するオープンソースのメディアプレイヤー「VLC」や「MPlayer OS X」を検討することも薦めている。
プロジェクトのWebサイトでは、「コンテンツの閲覧をシンプルにするためにスタートし、この目標を達成した。新しいことに向かって動くときが来た」と説明されている。
Perian
http://www.perian.org/