米Oracleになって初のメジャーリリース、「NetBeans 6.9」が登場

 米Oracleは6月16日(米国時間)、オープンソースのJava開発環境「NetBeans 6.9」を公開した。Solaris、Linux、Windows、Mac OSに対応、プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

 最新版は、Oracleが2010年1月に米Sun Microsystemsの買収を完了後、初のメジャーリリースとなる。Oracleはこれを、オープンソースとNetBeans開発者コミュニティへのコミットを実証するもの、としている。

 RIA実行環境の「Java FX」対応、OSGi相互運用性とMavenサポートの2つに大きくフォーカスした。Java FXでは、新機能「JavaFX Composer」が加わっている。Java SEアプリにおける「Swing」に相当するもので、JavaFXを使ってリッチインターネットアプリケーション(RIA)を構築、編集、デバッグできる視覚ツール。JavaFXはバージョン1.3に対応する。

 OSGi関連では、「NetBeans Platform」でOSGiとの相互運用性を強化、MavenやAntなどのビルドツールを使って作成したOSGiバンドルを、NetBeansアプリケーションに統合する、などのことが可能となった。「Eclipse Equinox」や「Apache Felix」などのOSGi実装もサポートした。

 このほか、「Spring 3.0」「PHP Zend Framework」「Ruby on Rails 3.」などに対応、これらの開発フレームワークも利用できる。

米Oracle
http://www.oracle.com/

「NetBeans IDE 6.9」ダウンロード
http://netbeans.org/downloads/index.html