Eclipse 3.6登場、プラグインマーケットなどが加わった過去最大のリリース
Eclipse Foundationは6月23日(カナダ時間)、オープンソースの統合開発環境(IDE)「Eclipse 3.6」(開発コード名「Helios」)をリリースした。39のプロジェクトチーム、490人のコミッターが開発に参加した「過去最大のリリース」となった。
Eclipse Foundationはリリースサイクルを毎年6月と定めており、Heliosは同サイクルの下で公開される7回目のリリースとなった。Windows 7、Ubuntu 10.04、PowerPC 64ビットといった新たなアーキテクチャのサポートが加わっている。
Java EE、PHP、C/C++、JavaScriptなど、さまざまな技術を利用する開発者向けに12のパッケージを用意した。最新の「Linux IDE」パッケージでは、GNU Autotools、Valgrind、OProfile、SystemTapなどのツールを統合するLinux Toolsプロジェクトの成果を含み、Linux開発者はC/C++アプリを容易に開発できるという。
JavaScript Development Toolsプロジェクトも強化、RhinoやFirebugを統合可能なデバッギングフレームワークなどが加わっている。
また、Gitサポートも追加されている。これにあたりEclipse FoundationではEGitとJGitプロジェクトを新設。「EGit 0.8」はGitレポジトリの閲覧機能などを備えている。DSL作成フレームワーク「Eclipse Xtext 1.0」では、性能と拡張性の改善、インメモリ・インデックスなどの機能が加わった。
このほか、Eclipseプラグインを容易に導入できるアプリケーションストア風UI「Eclipse Marketplace Client」も用意した。
Eclipse Foundation
http://www.eclipse.org/
「Eclipse 3.6」ダウンロード
http://www.eclipse.org/downloads