「NetBeans IDE 7.2」リリース、パフォーマンスや機能の強化により使い勝手が向上
米Oracleは7月24日(米国時間)、オープンソースの統合開発環境(IDE)「NetBeans IDE 7.2」をリリースした。「FindBugs」の統合などによって生産性を強化したほか、PHP 5.4のサポートなど言語サポートも強化されている。NetBeansのプロジェクトページより入手できる。
NetBeansはJavaで作成されたオープンソースのIDE。JavaのほかPHP、C/C++でのデスクトップアプリケーションおよびWebアプリケーション、モバイルアプリケーション開発をサポートする。対応OSはWindows、Mac OS X、Linux。
NetBeans 7.2は2012年1月リリースされたバージョン7.1に続くリリースとなる。Java Editorでの新たなコード解析機能や強化されたプロジェクトスキャン機能などにより、パフォーマンスやコーディングエクスペリエンスが改善されているという。また、JavaFXフォームをビジュアルに作成できるScene Builderの統合、複数のPHPフレームワークサポート、Groovyサポートのアップデートなどが特徴となる。
オープンソースのJava静的解析ツール「FindBugs」が統合され、プロジェクト間でコードインスペクションなどを行うことで早期段階でバグを検出できるという。エディタでは、ブックマーク管理ビュー、検索バーでの自動補完、JPAコード補完などの機能が加わり、リファクタリング機能も強化された。テストフレームワーク「TestNG」もサポートされている。
プロジェクトスキャンをバックグラウンドで処理することで、起動時間も短縮されている。ユーザーインターフェイスのレスポンスも強化され、I/Oオペレーションの影響を受けないようにすることで、性能を最大60%高速化したという。
これらに加えて、JavaFX用デザインツール「Java FX Scene Builder」(Early Access版)も統合された。これにより、FXMLファイルを視覚的に編集できる。Java FX 2.1.1 SDKやPHP 5.4、C++11のサポートなども特徴となる。サポートするフレームワークやライブラリなどもアップデートされ、Maven 3.0.4、Groovy 1.8.4、Ant 1.8.3といった最新技術に対応する。
米Oracle
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NetBeans
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