後方互換性にフォーカスしたMaven 3.0がリリース

 Apache Software Foundation(ASF)のApache Mavenプロジェクトは10月8日、Javaプロジェクト管理ツールの最新版「Maven 3.0」をリリースした。バージョン2系との後方互換性、使いやすさ、性能などにフォーカスしたという。ASFのプロジェクトページより入手できる。

 Apache MavenはPOM(Project Object Model)に基づいたソフトウェアプロジェクト管理ツールで、ビルド、レポーティング、ドキュメンテーションを中央で管理できる。

 Maven 3.0では、コードやモジュラーが簡素化された。インフラを一新すると同時に、バージョン2系向けの既存のプラグインやプロジェクトとの互換性維持に努めた。

 Polyglot POMの導入により、Groovy、Ruby、Yaml、Ravenなどの言語でPOMファイルを作成可能となった。クラスロードとバンドル管理にOSGiコンテナを利用、依存性注入(DI)コンテナとして「Google Guice」を採用した。OSGi統合は、Guice向けの拡張ライブラリ「Peaberry」の利用により実現した。

 このほか、Maven Artifactサブシステムに代わるMercuryの採用など、さまざまな強化が加わっている。Eclipseベースのアーティファクト構築のためのTychoプロジェクトにより、Eclipseプラグインの構築が容易になったという。

Apache Maven
http://maven.apache.org