IEでGoogle Chromeのレンダリングエンジンを利用するプラグイン「Chrome Frame」登場

 米Googleは9月22日(米国時間)、「Internet Explorer(IE)」のオープンソースプラグイン技術「Google Chrome Frame」の初期バージョンを発表した。IEで「Google Chrome」のWebKitベースのレンダリングエンジンを利用するもので、これにより開発者やIEユーザーは容易に最新技術を活用したWebアプリケーションを開発/利用できるという。

 GoogleはChrome Frame開発の背景として、IEがHTML5などのオープンなWeb標準をサポートしていないことを挙げている。IEは世界的に最大のシェアを占めるブラウザだが、CSSやHTML5などのサポートが不足しているため、Web開発者は機能を制限するか、他の手法で機能を実現するのに多くの時間を費やしている、と指摘している。Chrome Frameにより、最新技術を活用したWebアプリケーションをIEでも利用利用できるようになるという。

 Chrome Frameをインストールした環境では、HTML内に特定のメタタグを含むWebページを表示する際に自動的にGoogle Chromeのレンダリングエンジンが使用されるようになるとのこと。このGoogle ChromeのレンダリングエンジンはGoogle Chromeでも用いられているWebKitベースのもので、これにより高速なJavaScriptエンジンやHTML5のオフライン機能、canvasタグ、CSSを用いたHTMLのレンダリング処理など、オープンな最新Web技術を利用できるという。

 Chrome FrameはWindows XP SP2/Windows Vista上で稼働するIE6、7、8に対応しており、Google Codeのプロジェクトサイトから入手できる。

米Google
http://www.google.com/

Google Chrome Frame
http://code.google.com/intl/ja/chrome/chromeframe/