OpenGLを利用するマルチプラットフォーム対応GUIツールキット「Clutter 1.0」リリース

 米Intelが支援するClutter Projectは7月29日、オープンソースのGUIライブラリ「Clutter 1.0」を発表した。Linux、Mac、Windowsに対応、プロジェクトのWebサイトよりソースコードと各種言語のバインディングなどをダウンロードできる。

 Clutter Projectは、OpenGLを土台にしたアニメーション/リッチGUI用オープンソースライブラリ。これまで英OpenedHandのプロジェクトとして進められてきたが、Intelが2008年にOpenedHandを買収、現在Intelの支援を受けている。1.0は初の正式版となる。

 特徴は、レンダリングにOpenGLを利用しつつ、APIによりOpenGLの複雑性を隠し、開発者が容易に利用できるようにした点。OpenGL/OpenGL ESのほか、Cairo、Pangoなどのオープンソースグラフィックライブラリを土台とし、3次元空間・フレームで操作可能な2次元インターフェイスを構築できる。JSONベースのアニメーションファイルとレイアウトをサポート、メディアフレームワークとしてGStreamerをサポートした。

 ライセンスはGNU LGPL 2.1を採用、Pearl、Python、C♯、C++、Vala、Rubyの各言語のバインディングやバイナリ(DebianとUbuntu)も用意した。

Clutter Project
http://www.clutter-project.org/

「Clutter 1.0」ダウンロード
http://www.clutter-project.org/download.html