Qt Softwareがソースコードリポジトリ公開、LGPLの下でコミュニティ育成へ

 Qt Software(フィンランドNokia傘下)は5月11日(ノルウェー時間)、クロスプラットフォームGUIツールキット「Qt」のソースコードリポジトリを一般公開した。ロードマップ情報も公開し、開発者に貢献を呼びかけている。

 Nokiaは2009年1月、QtのライセンスにLGPLを加える計画を発表、3月にはLGPLに対応した「Qt 4.5」をリリースしていた。今回のソースコードリポジトリの公開は、当初から予定されていたものとなる。

 コード、翻訳といった貢献を募るにあたり、オープンソースのバージョン管理システム「Git」と「Gitorious」ベースのソースコード管理システムを提供、コードの提出と認証プロセスを高速化する。また、開発の方向性を明確にするため、開発ロードマップ情報ページも設け、情報を提供する。

 またQt Softwareは同日、Javaバインディング「Qt Jambi 4.5.0_01」をLGPLの下で公開した。Qtは2月、同リリースをもってQt Jambiプロジェクトの開発をコミュニティに委ねることを発表している。

Qt Software(フィンランドNokia傘下)
http://www.qtsoftware.com

ロードマップ情報
http://www.qtsoftware.com/developer/qt-roadmap