Qt向けPythonバインディング「PySide」が登場

 Nokiaの研究機関がブラジルに持つオープンソース団体、Open Bossaの開発者らは8月18日、Python開発者向け「Qt Framework」のAPI、「PySide」を公開した。Qtを利用した開発の促進を狙う。

 PySideは、Python開発者向けのQt Framework APIで、C/C++ライブラリのPython向けバインディング作成を支援するBinding Generator」や「API Extractor」などを含んでいる。サポートするプラットフォームは当初はLinux/X11のみだが、将来的には他のプラットフォームにも対応する計画だ。

 ライセンスはLGPLで、プロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。

 Python用Qtバインディングとしては、英Riverbank Computingの「PyQt」がある。新たにプロジェクトを立ち上げた理由について、ライセンスおよびNokiaが目標としていた技術要件でRiverbankと合意できず、PySideを開発することにしたと説明している(PyQtはGPLで公開されている)。PyQtとのAPI互換性は維持するという。

PySideプロジェクトページ
http://www.pyside.org/

「PySide」ダウンロード
http://www.pyside.org/downloads/