デスクトップ環境「Enlightenment」開発者がGUIライブラリスイート「EFL 1.0」を公開

 ウィンドウシステム「Enlightenment」を開発するEnlightenment.orgのCarsten Haitzler氏は1月29日、ライブラリスイート「EFL(Enlightenment Foundaion Libraries) 1.0」を公開した。

 EnlightenmentはLinux/X11向けのウィンドウマネージャー。EFLは「Enlightenment 0.17」の一部として開発されたライブラリスイートとなる。キャンバスライブラリ「Evas」など9種類のライブラリを含み、これらを利用してモバイル端末やデスクトップ向けのUIを作成できる。プロジェクトを主導するCarsten Haitzler氏は韓国Samsungに勤務しており、プロジェクトは同社からの出資も受けている。

 EFLに含まれるライブラリはEvasのほか、中核となるデータ型ライブラリ「Eina」、GUIレイアウト・アニメーションの「Edje」、Pawnベースの仮想マシン・コンパイラ「Embryo」、イベント処理「Ecore」、udevラッピング「Eeve」、Dbusラッピング「E_Dbus」、Freedesktop.org標準処理のための「Efreet」、データのエンコード/デコードとストレージの「Eet」。Eetのみがバージョン1.4で、他は1.0としてリリースされている。

 EFL 1.0はEnlightenmentのWebサイトより入手できる。ライセンスはLGPL。ダウンロードページには、Ubuntu、Fedoraなど複数のディストリビューション向けの非公式パッケージも並んでいる。

Enlightenment.org
http://www.enlightenment.org/