自由に使えるオープンソースの日本語フォント 3ページ

【あ-お】

梅フォント

　さざなみフォントをベースに開発されているTrueTypeフォント。ゴシック系はさざなみゴシックの一部を独自の字体で置き換えており、明朝系はさざなみ明朝の字体に調整が加えられている。字間がMSゴシック、MS Pゴシック、MS明朝、MS P明朝に合わせて調整されているため、これらフォントが使われている文書を開く際の代替フォントとして利用しやすい。ウエイト違いを含めて以下の12書体が用意されている。

梅ゴシック、梅ゴシックO5、梅ゴシックC4、梅ゴシックC5
梅Pゴシック、梅PゴシックO5、梅PゴシックC4、梅PゴシックC5
梅UIゴシック、梅UIゴシックO5
梅明朝
梅P明朝

【か-こ】

小夏フォント

　BeOS用に開発されたビットマップ（BMF）とTrueTypeのゴシック系日本語フォントセット。プロポーショナルと等幅の2書体。ビットマップのBMF形式はBeOS（Zeta）以外では利用できないが、TrueType版は各種OSで利用できる。

【さ-そ】

さざなみフォント

　東風フォント代用品として、和田研フォントキット（CLWFK）を使って自動作成されたフォントに既存のオープンソースのビットマップフォントを組み合わせて作成された日本語フォント。東風フォントをベースにしており、著作権上問題のあった字体をオリジナルのもので置き換えてあるほか、字体データの修正などが施されている。さざなみゴシックとさざなみ明朝の2書体。

さわらびフォント

　視認性が良い日本語フォント。さわらびゴシックとさわらび明朝の2書体があるが、開発途上で漢字が不足している（現在ゴシックは450字収録、明朝は20字収録）。

東雲（しののめ）フォント

　ゴシック、明朝、丸文字の3書体で構成されるビットマップフォント。フォントフォーマットがX11用のBDFであるため、そのままではWindowsやMacでは利用できないが、ビットマップをTrueTypeフォーマットに埋め込んだ変換済みフォントが香り屋から入手できる。

【た-と】

築地体

　古い書体や記号などをフォント化し、フリーフォントとして配布するGutenberg Laboプロジェクトで作成されたフォント。築地体は、明治時代の東京築地活版製造所（印刷・活字製造業）の書体を復元したもので、初號片平假名、貮號片平假名、三號片平假名、四號片平假名、五號片平假名の5書体が提供されている。五號片平假名に漢字が若干含まれている以外は、基本的にかな（ひらがな、カタカナ）のみが収録されている。

出島明朝フォント

　東京築地活版製造所の明朝体（築地明朝）をベースとする日本語フォント。築地明朝の再現が目的ではなく、字体に独自の調整が施されている。常用漢字はカバーされているが、欧文・数字は収録されていない。

戸越フォント

　東風フォント代用品（現在のさざなみフォント）をベースに、字体に調整を加えたフォント。戸越ゴシック、戸越等幅ゴシック、戸越モナーゴシック、戸越明朝の4書体。

前のページへ 1 2 3 4 次のページへ