Linux Foundation、開発者向けサービスで「openSUSE Build Service」を提供
Linuxを推進する非営利団体Linux Foundation(LF)とopenSUSE Project(米Novell支援)は4月8日(米国時間)、LFの開発者コミュニティLinux Developer Network(LDN)で、openSUSE ProjectのLinuxパッケージ構築ツール「openSUSE Build Service」を提供することを発表した。
openSUSE Build Serviceは、NovellのオープンソースプロジェクトopenSUSE Projectが開発するツール。SUSE Linux Enterprise、openSUSE、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)など、さまざまなLinuxディストリビューション向けにLinuxアプリケーションをパッケージできる。
LFはLDNでopenSUSE Build Serviceへのインターフェイスを提供、開発者はLDNでopenSUSE Build Serviceの機能を利用できる。LFは現在、LDNでアプリケーションの移植性を調査するアプリケーション「AppChecker」を提供しており、openSUSE Build Serviceはこれを補完するものになるという。openSUSE Build ServiceがサポートするLinuxディストリビューションは、CentOS、Debian、Fedora、RHEL、Mandriva、Ubuntu、openSUSE、SUSE Linux Enterprise。
openSUSE Projectは同日、openSUSE Build Serviceの最新版となるバージョン1.6も発表している。最新版ではARMプラットフォームのサポートが加わっており、組み込み端末などARMベースアーキテクチャ向けにLinuxアプリケーションをパッケージできるようになった。クロスアーキテクチャのビルドサポートにより、開発者はopenSUSE、Ubuntu、Debian、Fedora向けにRPMまたはDebianパッケージを作成できるという。
Linux Foundation(LF)
http://www.linux-foundation.org
openSUSE Project
http://www.opensuse.org