米NovellとWyse、SUSE Linux搭載シンクライアントを発表
米Novellと米Wyse Technologyは9月16日(米国時間)、Wyse製シンクライアント向けに最適化したSUSE Linuxとして、「Wyse Enhanced SUSE Linux Enterprise」を発表した。SUSE Linuxの機能や長所を活用したもので、シンクライアントにおけるLinuxを推進していく。
Wyseはシンクライアントベンダーで、Wyse Enhanced SUSE Linux Enterpriseの開発は、同社とNovellが2007年に締結した提携に基づくもの。2社は共同で、Novellの「SUSE Linux Enterprise」をWyseのシンコンピューティング技術に最適化させた。SUSE Linuxの信頼性、安全性、柔軟性をシンクライアント環境で利用できるとしている。
デスクトップ環境は「GNOME」を、Webブラウザは「Firefox」を搭載した。GUIにより、導入の際のトレーニングコストを削減し、生産性を高められるという。このほか、ターミナルエミュレータ、USB周辺機器のサポートもある。
米VMwareや米Citrixの仮想化技術を利用できるWyseの仮想ソフトウェアスイートを組み込んだほか、米Microsoftの「Active Directory」も統合した。
管理者は、管理機能「Wyse Device Manager」により、自動更新や設定などシンクライアント端末を管理できる。
Wyse Enhanced SUSE Linux Enterpriseは、Wyse製シンクライアント端末にプリロードして提供される。Wyseは今年第4四半期に最初の端末「Wyse X50L」を発売する予定だ。
米Novell
http://www.novell.com
米Wyse Technology
http://www.wyse.com