シトリックスと日立、XenAppで指静脈認証を利用できるシステムを開発

 シトリックス・システムズ・ジャパン(本社:東京都千代田区)は2008年7月3日、アプリケーション配信ソリューション「Citrix XenApp」用に、指静脈を利用した本人認証システムを開発したと発表した。協力した日立製作所が、「指静脈認証連携支援サービス」として7月11日から販売する。

 「Citrix XenApp」は、旧名称「Citrix Presentation Server」で、Windowsのアプリケーション配信に広く利用されているシンクライアント・ソリューション。サーバ上でクライアントPCのアプリケーションを稼働させ、画面転送する。

 指静脈による本人認証システムは、小型・非接触の「日立指静脈認証装置」(PC-KCA100)と指静脈データを暗号化してサーバー上で一元管理する「指静脈認証管理システム」とを連携。クライアントPC側にデータ保持せず、ネットワーク越しに指静脈認証を行う。

 指静脈認証は日立が開発した技術で、体内にある情報のため成りすましや偽造が極めて困難。IDやパスワードの盗難・流出による“成りすまし”を防ぎ、企業のセキュリティレベルを高められるという。

 「指静脈認証連携支援サービス」の価格は個別見積もりで、参考価格は100ユーザー1000万円から。出荷開始は10月1日から。日立は関連システムを含めて今後3年間で50億円の売り上げを目標としている。【鴨沢 浅葱/Infostand】

シトリックス・システムズ・ジャパン
http://www.citrix.co.jp/

日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/