日本HP、3万円を切るLinuxベース・シンクライアント端末

 日本ヒューレット・パッカードは2008年10月2日、Linuxベースの独自OS「HP ThinPro」を搭載したシンクライアント端末「HP t5545 Thin Client」の販売を開始した。ブレードPCなどと組み合わせたサーバ・ベースド・コンピューティングのアクセス端末のほか、単体のネット端末にも利用できる。価格は2万9400円。

 ストレージにフラッシュメモリを搭載したデスクトップ型シンクライアント端末。ターミナルエミュレーター「TeemTalk」やWebブラウザ「FireFox3」を搭載。RDP/ICAプロトコルのほか、Windows、Citrix、メインフレーム、UNIXの各サーバや、Webアプリケーションなどに幅広く対応する。「HP ThinPro」は、ネットワーク越しのモジュラーアップデートに対応した管理機能を備え、軽快に動作するという。

 CPUはVIA Eden 1GHzプロセッサで、512MBメインメモリ、512MBフラッシュメモリを搭載。DVI-DとアナログRGB(D-Sub15ピン)の2画面同時出力に対応する。また、レガシーデバイスが利用できるシリアル/パラレルや6ポートのUSBなどインタフェースも充実させた。

 同時に、OSにWindows XP Embeddedを搭載したスタンダードモデル「HP t5630 Thin Client」も発売した。多くのWindows XPアプリケーションが動作するため、スタンドアロンPCとしても幅広い用途で利用可能という。1GBメインメモリと1GBフラッシュメモリを備える。価格は4万8300円。

HP t5545 Thin Client製品情報
http://www.hp.com/jp/t5545/

HP t5630 Thin Client製品情報
http://www.hp.com/jp/t5630/

日本HP
http://www.hp.com/jp/