Linux Foundation、新CTOにLinuxカーネルメンテナーのTed Ts'o氏を任命
Linuxを推進する非営利団体Linux Foundationは12月18日(米国時間)、CTO職にLinuxカーネルメンテナーのTed Ts’o氏を任命したことを発表した。Ts’o氏はCTOとして、Linux Standard Base(LSB)などの技術イニシアティブを率いることになる。
Ts’o氏は、初の北米カーネル開発者であり、現在、ext4ファイルシステムのメンテナーを務めている。e2fsprogs、ext2、ext3などの貢献でも知られる人物。2001年より米IBM勤務だが、2007年12月にLinux Foundationのフェローに任命され、現在、Linux Foundationでフルタイムで作業している。Linux FoundationのフェローにはTs’o氏のほか、Linux Torvalds氏、Andrew Morton氏、Andrew Tridgell氏などがいる。
CTO職では、LSBに関連した作業を統括するほか、Open Printingなどの作業部会も担当する。これらの技術イニシアティブのほか、Linux Foundationのメンバーと技術アドバイザリボードとの技術面でのインターフェイスとしての役割もあるという。
この新人事は、これまでCTOを務めていたMarkus Rex氏が契約期間を終了し、米Novellに戻ったことを受けてのもの。Ts’o氏のCTO職は、Ts’o氏の2年間のフェロー期間が終了するまでとなる。
Linux Foundation
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