米Microsoft、ロボット向け開発プラットフォームのプレビュー版をリリース

 米Microsoftは4月9日(米国時間)、ロボット向けプログラミングプラットフォームの最新版「Microsoft Robotics Developer Studio 2008」のコミュニティ技術プレビュー版(CTP)をリリースした。開発者やパートナーはダウンロードし、評価用途で利用できる。

 Robotics Developer Studio 2008は、Windowsベースのロボット用アプリケーション開発プラットフォーム。開発者はこれを利用してプログラムの開発やテストシナリオを作成できる。Microsoftは2006年に「Microsoft Robotics Studio」を発表しており、最新版はこの後継版となる。

 最新版では、ランタイムの性能改善、分散コンピューティング機能とツールの拡充を強化した。性能では、DSSノード間およびノードにおけるサービス間メッセージのスループットを最大300%改善、サービスの起動が200%高速になった。

 .NET統合言語クエリの「LINQ」をサポート、センサーデータのソースレベルでのフィルタリングとインライン処理を可能とすることで、ネットワークの利用が減り、サービスオーサリングを簡素化した。

 ツールでは、「Microsoft Visual Programming Language(VPL)」でビジュアルにコンピュータ処理ドメインを定義可能となり、分散環境の実行の管理を改善した。

 Robotics Developer Studio 2008の正式版リリースは今年後半の予定だ。

 Microsoftによると、2006年にリリースしたRobotics Studioのダウンロード件数は20万以上となり、パートナープログラム参加企業は50社以上を数えるという。

米Microsoft
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