ホビー用途でLinux採用の人間型ロボット、仏企業が来年発売

 フランスのAldebaran Roboticsはこのほど、OSにLinuxを採用したホビー用途の小型ヒューマノイド(人間型)ロボットを07年に発売すると発表した。無線LAN接続機能を内蔵 し、パソコンから遠隔操作できる。

 同社は05年設立の新興企業。「Nao Project」と銘打って開発を進めてきた。ロボットは高さ約56センチで、音声認識、合成音声による発話、手で物を握る機能などを備える。関節の自由度は23カ所で、ホビー用途としてはトップクラスという。

 LinuxとURBI(汎用実時間行動記述インターフェース)を組み合わせ、初心者向けのグラフィックインターフェースや上級者向けのコードコマンドを使って、動作をプログラミングできる。現在は開発の最終段階で、製品バージョンは年末までに公開する予定。

 なお、Linuxを採用したホビー向けロボットとしては、日本の産業技術総合研究所が、民間企業と共同開発した「HRP-2m Choromet」(チョロメテ)が9月に発売される予定。こちらは高さ35センチ、自由度20で、約50万円。【高森 郁哉/Infostand】

Nao Project