Samba Team、クラスタ対応と管理を強化した「Samba 3.3.0」をリリース
オープンソースのファイルサーバーソフト「Samba」を開発するSamba Teamは1月27日、最新版「Samba 3.3.0」をリリースした。クラスタサポートや管理ツールが強化されており、3.3系で初の安定版リリースとなる。
最新版では、クラスタへの対応が改善されたほか、Sambaファイルサーバー上でNTFSのACL(アクセス制御リスト)を保存するVFSモジュールとして、vfs_acl_xattrとvfs_acl_tdbの2つが実験的に加わった。
管理ツールでは、netツールでKerberos認証が利用できるようになった。また、wbinfoツールでアイデンティティマップエントリへの追加/修正/削除が可能となったほか、net rpc vampire keytabとnet rpc vampire ldifの2つのコマンドが追加された。
Winbindでは、ユーザーとグループのエイリアスへのサポートなどが加わった。新しいパラメーターとしてwinbind reconnect delayも追加されている。設定では、ライブラリディレクトリからモジュールディレクトリを切り離し、idmapサービスの設定を容易にした。
なお、tdbsamパスワードバックエンドは、仕様変更により後方互換性がなくなった。tdbsamパスワードを利用している場合は、3.3.0をインストールする前にpassdb.tdbファイルをバックアップする必要がある。
Samba 3.3.0はSambaのWebサイトよりダウンロードできる。
Samba.org
http://www.samba.org