バイオ分野向け「KNOPPIX」を収録した解説書

 バイオ分野向けLinux DVD「KNOPPIX for BIO」を収録したバイオインフォマティクス学習用書籍「オープンソースで学ぶバイオインフォマティクス」(オープンバイオ研究会 編)が2008年2月27日出版された。インストールやセットアップ不要でバイオインフォマティクス環境を構築して、書籍の演習内容を実習できる。

SCALE 6xコンファレンスの参加レポート

 先週金曜日(02/08)、Southern California Linux Expo(SCALE)の第6回年会の開幕イベントとして、専門的な4つのコンファレンストラックが開催された。一般講演および展示ブースは翌土曜日からの開催予定であったが、肌寒いこの時期のカリフォルニアの気象にもひるむことなくその前日から現地に到着していた意気盛んな参加者達は、通常のデスクトップLinuxフェアでは滅多に扱われないオープンソースの実態をその目で確認するという恩恵にあずかることができたのである。

OLPCは将来を楽観

 最近、OLPC(One Laptop Per Child – すべての子にラップトップを1台ずつ)プロジェクト関連のニュースをよく耳にする。昨秋、ウルグアイが10万台のXOラップトップを購入したこと、米国の消費者も特別キャンペーンでXOラップトップを買えることが話題になったが、その後、特許権をめぐる訴訟やIntel社のOLPC離脱といった好ましくないニュースも飛び出した。だが、OLPCのソフトウェア/コンテンツ担当プレジデントで、COOも兼ねるWalter Benderは、どちらも道路上に転がっていた石ころを踏んだ程度のことだと言う。

東京大学とサン、Ruby/JRubyなどで共同研究

 東京大学とサン・マイクロシステムズ(本社:東京都世田谷区)は2008年1月10日、産学連携モデルによる2つの研究テーマで、共同研究に着手したと発表した。「RubyとJRubyでのマルチVirtual Machine(MVM)環境の実現」と「Fortress上でのスケルトン並列プログラミング手法に基づいたライブラリ開発」の2件。成果はオープンソースで公開する予定。

OLPCのXOラップトップでLinuxとWindowsのデュアルブート?

 One Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトがXOラップトップのデュアルブート化に向けてMicrosoftと協力しているという1月9日朝のニュースは、OLPC支持者の多くに衝撃を与えた。ComputerWorldの記事に引用されているNicholas Negroponte氏の言葉は次のとおり。「我々はMicrosoftと密な連携をとってデュアルブートシステムの開発を進めている。Appleのマシンのように、2つのOSのどちらでもブートできるようにするためだ。XOでWindowsを起動して実行するこのバージョンは非常に高速で、かなりの大成功といえる。我々はOSのデュアル化に相当な力を入れて取り組んでいる」

日立、東大学情報基盤センターからLinuxベースのスパコン受注

 日立製作所は2008年1月8日、東京大学情報基盤センターから、Linuxプラットフォームを採用したスーパーコンピューター・システムを受注したと発表した。952ノードのクアッドコアOpteron搭載サーバで構成し、理論上の最大ピーク性能は140TFLOPSと国内最高(2007年11月現在)になるという。6月に稼働予定。

遂に手にしたOLPCのXOラップトップ

 先週、One Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトの“Give One Get One”(G1G1)プロモーションの一環として、XOラップトップが届いた。外観も機能も、これまで使ってきたどのノートPCとも違っている。まず、サイズが小さい。重さはわずか1.4kg、幅は約23cm、閉じた状態での厚みは2.5cmほどだ。だが、通常のノートPCとの相違はサイズだけではない。奇妙なマークのキー、見慣れないボタン、外側に突き出すWi-Fiアンテナ、独特のUI、そしてそもそもの存在理由など、多くの点に違いがある。私も含めて大半の人はXOを普通のノートPCと比べようとするだろうが、それは正当な比較とはいえない。XOは大部分のノートPCに求められることをするために作られたものではなく、ほかのどんなノートPCにもできないことができる。もちろん機能的な重複はあるが、同の一条件では比較できない部分がほとんどだ。

Alice:3Dアニメーションを作成しながらOOPを学ぶ

 大学でコンピュータ科学を学ぶ学生の多くは、C++やJavaなどのプログラミング言語を学び始める際に難しいと感じる。その主な理由の一つはLOGOなどの単純な中等教育向けの言語と、より高度なOOP(オブジェクト指向プログラミング)言語との間に大きな隔たりがあるためだ。そこでその隙間を埋めるためにCMU(カーネギーメロン大学)の研究者たちがAliceを開発した。Aliceは、3Dモデルを使用してコンピュータアニメーションを作成するOOP言語だ。

オンライン図書館の蔵書が100万冊を突破

 Universal Library Projectという国境を越えた壮大な取り組みによって、100万冊を超える書籍がデジタル化された形で無償提供されている。中国、インド、エジプト、米国の各研究者によるこの共同プロジェクトの最終目標は、すべての出版物のデジタル化、地理的および社会経済的な境界に縛られない情報参照の実現、技術的な発展基盤の提供、出版物の時流を超えた保存にある。

レッドハット、RHEL5の仮想化技術を学ぶ新トレーニングコース開講

 レッドハット(本社:東京都渋谷区)は2007年12月12日、「Red Hat Enterprise Linux 5」(RHEL5)に搭載されている仮想化技術を習得するための新しいトレーニングコース「Red Hat Enterprise Linux Virtualization コース」を開講すると発表した。2日間のコースで価格は10万2900円。第1回は2008年1月28日開講。

UNICEF:「世界の子供の話」の公開サイト、米GoogleとOLPCが協力

 国連児童基金(UNICEF)、非営利団体のOLPC(One Laptop per Child)、米Googleの3者は12月7日(米国時間)、世界各国の子供たちが口述する身近な話を録音して公開し、歴史や文化を保存・共有する取り組み「Our Stories」を共同で立ち上げた。新設された専用サイトで、子供たちが話した音声を聞くことができる。