レビュー:3つのMythTV Linuxディストリビューションを比較する

 手持ちのSeries 1 TiVoが古くなってきたので、MythTVを使うことを考えている。MythTVは、古いコンピュータをPVR(personal video recorder)として使うことができるようにするフリーソフトウェアのシステムだ。今週、MythTV用に特化したLinuxディストリビューションであるKnoppMyth、MythDora、MythBuntuの3つを試してみた。その結果、私の場合には総合的にMythDoraが最適だということが分かった――ただしこれらのディストリビューションにはそれぞれ長所と短所があるので、あなたの場合は異なる結論になるかもしれない。

Apple、「iPhone」と同一デザインの「iPod touch」を発表――タッチ・スクリーンとWi-Fi機能を搭載。現行iPodも大幅に刷新

 米国AppleのCEO、スティーブ・ジョブズ氏は9月5日、サンフランシスコで開催中のスペシャル・イベントで、携帯音楽プレーヤ「iPod」の新製品ラインアップを発表した。中でも注目を集めたのは、タッチ・スクリーン・パネルを採用し、Wi-Fi機能を搭載した「iPod touch」だ。

Linuxレビュー:Graphup――グラフィックのプロにふさわしいツールを揃えたディストリビューション

 Grafpup 2.0はPuppy LinuxをベースとしたコンパクトなLinuxディストリビューションであり、グラフィックの専門家がターゲットユーザになっている。そのため、インストール時のさまざまなオプション、独自の設定ユーティリティ群、ディジタルアーティストに的を絞ったアプリケーションの組み合わせが用意されている。グラフィックが見た目に心地よく、Openboxによるデスクトップ環境は旧式のハードウェアでもスムーズに動作する。いくつか問題はあるが、Grafpupは多忙なグラフィックデザイナやグラフィックライタにふさわしいディストリビューションといえるだろう。

Miro――オンラインビデオの検索とカジュアル再生に特化したプレーヤ

 当初それはDTVという名称で登場し、次にDemocracy Playerと名を変え、そして現在ではMiroと呼ばれるようになった。その呼び名が何であれ、このMozillaベースのクロスプラットフォーム型オープンソース系ビデオプレーヤは、今やパブリックリリースの段階に到達している。MiroにおけるVLCなどのプレーヤとの最大の相違点は、操作性に優れたコンテンツの検索および管理ツールを装備している点だ。そのような機能に特別な意味はないと言う読者もおられるだろうが、その場合は本稿を一読した上で、是非とも再考して頂きたい。

Linuxレビュー:GeeXBoX 1.1でコンピュータをメディアセンター化する

 コンパクトなメディアセンターとして動作するライブCD LinuxディストリビューションGeeXBoXは、USBデバイスやカード型CD-Rといったどんな小型デバイスからも起動でき、DVDのような記憶メディアとIcecastのようなオンラインメディアの双方を再生できる。GeeXBoXプロジェクトからは、数年間の開発を経てちょうどバージョン1.1がリリースされたところである。

Linuxレビュー:Ubuntu Studio――オーディオ関連の充実ぶりと対照的なビデオ/グラフィックス関連の貧弱ぶり

 Ubuntu Studioプロジェクト自らが掲げる謳い文句は「multimedia creation flavor of Ubuntu」(マルチメディア作成用のUbuntuフレーバ)というものであり、その母体となったオリジナルのUbuntuプロジェクトも、「aimed at the GNU/Linux audio, video, and graphic enthusiast as well as professional」(GNU/Linuxでオーディオ、ビデオ、グラフィックスを扱うプロフェッショナルを含めたユーザをターゲットとした)という説明をしている。確かにその外観はUbuntu Linuxディストリビューションから著しく変わっているのだが、問題はその中身が実質的にほとんど変わっていないことなのである。

Synfig:実験的要素を盛り込んだ2Dアニメーション用プログラム

 Synfig Studioはベクタ画像を使用可能な2Dアニメーション用のプログラムだ。Synfigはバージョン0.61.06-1をリリースしたばかりだが、プロが本気で使用を検討してもおかしくないほど十分なツールや革新的技術が備わっていて、1.0は間近と言っていいほどすでに完成度は高い。Synfigの機能に関する本当の意味での問題点は、Synfigの開発者たちが「実用性」と「標準的なインターフェースやツールの単なる気まぐれな変更」との違いを学ぶことができるかどうかという小さな点だ。

Myth TVユーザにテレビ番組表を約束するEasy TV Data

 DVR(Digital Video Recorder)関連のフリーソフトウェア・プロジェクトの開発者たちが今週、無料のテレビ番組表の獲得に向けての最初の一歩を発表した。無料のテレビ番組表情報を獲得するためのこの取り組みは、Zap2it Labsが無料のXMLベースのサービスを9月1日に終了すると6月に発表して以来、続けられているものだ。

Kflickrを使って即座に写真をアップロードする

 Webベースのインタフェースを使ってFlickrに写真をアップロードするのは面倒で、特にその枚数が何十枚にも及ぶときはなおさらだ。しかし、LinuxユーザにはKflickrというもっとよい方法がある。Kflickrは、Flickrに写真をアップロードするための簡単なアプリケーションで、これを使えば家族の写真をすぐにでもインターネットに公開できる。

ハウツー:Google Map Image Cutterを使って大きな画像を公開する

 GMIC(Google Map Image Cutter)は、自動的に画像を分割し、タイル状に配置し、Google Mapsブラウザ内で表示できるようにするフリーソフトウェアのプログラムだ。GMICを使用すると、パノラマ写真や非常に大きな画像をウェブページに埋め込むことができるので、閲覧者は好きなだけ細部を拡大表示したり、マウスを使ってパンしたりスクロールしたりすることができる。

XMPツールキットのライセンスをAdobeが完全にオープン化

 AdobeからExtensible Metadata Platform(XMP)ツールキットの新バージョンがリリースされたが、今回のバージョンでは適用するオープンソースライセンスについての変更が施されており、同ツールキットのコードを各種フリーソフトウェアで使用することが正式に認められることになった。XMPとは、デジタル画像およびマルチメディア用メタデータを扱うためにAdobeが開発したXMLベースの規格である。