YouTubeビデオを新たにサポートしたGnashの新規リリースが公開

 Gnash 0.8.0は、Flashムービーのオープンソース系プレイヤとして知られる同アプリケーションの3番目のアルファリリースになるが、今回追加された目玉機能はYouTubeおよびLulu.tvのストリーミングビデオへの対応である。

 Gnashは、スタンドアローン型のアプリケーションおよび、Firefox、Mozilla、KonquerorOpera用の各プラグインという形態で利用できる。

 Gnash 0.8.0は6月9日に公開されたところだが、今回のリリースで施された変更点は、仮想マシンのアップグレード、簡易Flashデバッガの追加、FLTK2 GUIの新規サポート、Darwinサポートの向上、マニュアルの改訂などである。

 今回のリリースアナウンスメントによる説明では、「GnashではSWFバージョン7に至るFlashオペコードの大部分がサポートされ、SWFバージョン8.5についても各種ActionScriptクラスに対するサンプリングが行われています。コアとなる機能はすべて実装されており、新規機能もその多くが動作しますが、一部のメソッドに欠落があるかも知れません。ブラウザ画面が黒一色になる場合は、未実装の機能が原因となっている可能性があります」とされている。

 Gnashの依存関係については、開発に参加したMiriam Ruiz氏がブログ上でいくつかの注意事項を公開している。

Konqueror用プラグインをサポートする関係上、今回のGnashパッケージではOpenGLバックエンドを使用しています。YouTubeおよびLulu TVのビデオを再生する場合は、推奨パッケージであるgstreamer0.10-plugins-base、gstreamer0.10-alsa、gstreamer0.10-fluendo-mp3、gstreamer0.10-ffmpegの追加を行ってください。現在ALSAを使用していない場合はgstreamer0.10-alsaの置き換えをする必要が生じるかも知れず、その際は各自のシステムに適合するgstreamer0.10-audiosinkを含んだパッケージに入れ換えてください。このパッケージが無くてもGnashフィルムの再生は可能なはずですが、ビデオストリームの表示は行えません。

 Ruiz氏からは、現バージョンでは“モジュール化が行われていない”が次回リリースで実施される予定だという内容ののコメントも投稿されている。

 GnashのソースファイルはGNUプロジェクトのFTPサーバから入手できる。

Shirl Kennedyは1992年よりテクニカルライターとして活動しており、現在はDocuTickerおよびResourceShelfウェブログのシニアエディタを務め、Information Todayの「Internet Waves」コラムにも寄稿している。

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