Kino、1.0のままメンテナンス・モードへ

 数週間前、ビデオ・エディターKinoがついに1.0に到達した。普通なら、これはアプリケーションの開発が新たな段階を迎えたことを告げる喜ぶべき出来事だ。しかし、過去1年以上にわたりKinoの機能面の開発に携わってきた開発者Dan Dennedyは、誰かがKinoを受け継がない限り次のメジャー・リリースに向けた作業は「少なくとも今後1年間」はないと述べた。その一方で、KDE向けノンリニア・ビデオ・エディターkdenliveには期待を寄せているという。

写真補正ソフトLightZone――Linux版については無料で利用可能

Light Craftsの主力製品であるRAW写真コンバータソフトLightZoneは、Windows版、Mac OS X版、Linux版の3つのバージョンで提供されているが、そうしたリリース態勢自体は特別珍しいことでもないだろう。ところがLightZoneの場合、Windows版およびMac OS X版は数百ドルの価格設定がされているのに対し、Linux版については掛け値なしの無料提供がされているのだ。しかも機能および操作性という観点から見ても、LightZoneというツールは高額な競合ソフトの多くを凌駕しているのである。

Fluendoのメディアデコーダ販売がオープンソース擁護派に奏でる不協和音

パテント保護された様々なオーディオ/ビデオフォーマットに対応した再生コンポーネント群が先日Fluendoから販売され始めたことにより、各種アーキテクチャでLinux/Solarisを使用するユーザたちには、必要なコーデックを有料で購入するという新たな選択肢が追加されることになった。こうしたフォーマットについては、Windows用DLLのクローンないしオリジナル開発のコードという形態で対応したフリーのプログラムも存在するが、法的に見た場合、これらはいずれも特許法に違反しているのである。またFluendoの販売するプラグイン群については、存在そのものが多数の批判を生み出しているようだが、Fluendo側からはそうした意見についての反論が提出されている。そしてなんとも皮肉なことに、これらのプロプライエタリ系フォーマット用デコーダ群の売り上げは、フリーな代替ソフトウェアの開発資金へと還流されているのだ。

Amarokを使った快適ミュージック管理

クリスマスにiPodをプレゼントしてもらった人も多いだろうが、iTunesを使うのはイヤという人もかなりの数いることだろう。大丈夫。iTunesを使わなくても、ミュージックコレクションの管理はLinuxとAmarokの組み合わせで十二分に処理することができる。音楽の再生、CDへの焼き込み、ポータブルプレーヤへのデータ転送など、通常の楽曲データ管理で必要な機能は全てAmarokに備えられているからだ。

All-In-One Videoブックマークレットでオンラインビデオをダウンロード

人々がビデオをアップロードするのが普通のことになってきたため、 ビデオをダウンロードするための専用ツールもいくつか登場してきている。 Linux.comのCLI Magicコラムでも最近 「youtube-dl」を 取り上げた。 youtube-dlは、コマンドライン経由でYouTubeのビデオをダウンロード することができるPythonスクリプトだ。 しかしコマンドラインのツールでなくて ウェブベースのパワフルなアプリケーションをお望みなら、 メジャーな各種ダウンロードサイトからのダウンロードがボタン一つで可能な All-In-One Videoブックマークレットを試してみてはどうだろうか。

Linux用各種フォト管理アプリケーションの比較

デジタル写真を修正する場合、専用の画像エディタを使えばまずは間違いないはずだが、たいていのユーザが必要としているのは簡単な補正機能だけでしかない。また実際の作業において一番時間を食うのは、写真ファイルの管理や分類、あるいは必要とする画像の検索などの雑務なのである。そうした作業をLinux上で行う場合、その他の例に漏れず、利用可能なアプリケーションとしては様々な選択肢が存在している。ここではメジャーなフォト管理アプリケーションをいくつか取り上げ、それらの長所と短所を見比べることにしよう。

FOSSソフトウェアしか使わない簡単なビデオ製作

今日、デジタルビデオ編集はすっかり身近になり、趣味のコンピュータを楽しむ人やアマチュア映像作家にとって当たり前のものになったが、多くの人はLinuxを使ったビデオ製作は平均的なコンピュータ・ユーザには不可能だとか、難しすぎると思うようだ。そんなことはない。ビデオのキャプチャを手始めに、編集、DVDのオーサリングやエンコーディングに至るまで、高品質のビデオをフリーのオープンソース・ソフトウェアで簡単に製作できる。

LinuxでRAW画像ファイルを処理する

最近のデジタルカメラ画像について語るとき、周りの人々に自分をプロフェッショナルらしく見せる一番簡単な方法は、RAWファイルコンバータの欠如について不平を言うことである。「プロレベル」のデジタルカメラと一般コンシューマ向けの製品との差は画像をJPEGやTIFFではなくRAWフォーマットで保存できる機能にあるのだが、自分のカメラの仕様に率直に言及するのではなく、深いため息をつき、美しい作品を的確に編集できる申し分のないソフトウェアがなかなか見つからないことを嘆けばいいのだ。本稿では、Linuxとオープンソースソフトウェアを利用してRAWフォーマットの画像を処理する方法を説明しよう。

米Xandros:マルチメディア対応のLinux、iPodとも連携

 米Xandrosは21日(米国時間)、パソコン用Linuxの新版「Xandros Desktop Home Edition」(v4.0)を発売した。「iPod」と連携できる音楽管理ソフトを搭載するなど、Linuxとしては充実したマルチメディア機能を実現したという。有料のIP電話サービス「SkypeOut」を30分間無料で使える特典も付け、家庭へのLinux浸透を狙う。

予想以上の成果を収めたKDE 4 Multimedia Meeting

KDEの主要なマルチメディア・コンポーネントおよびマーケティングに関与しているメンバたちが、5月26日~28日の日程で、KDE 4 Multimedia Meeting(K4M、以前のK3M)という会合をオランダのAchtmaalで開いた。参加者たちは、プロジェクトの目標について話し合い、KDE 4のマルチメディア・コンポーネントに有望な改良をもたらす、かなりの量のコーディングを行った。