中国政府のインターネット検閲は不完全――実証実験で明らかに

 米国の研究家グループによると、不快な情報が自国のインターネット・ユーザーの目に触れないようフィルタリングする中国政府の検閲システム(通称 Great Firewall of China)は、実際にはすべてを見渡せる監視塔のようなもので、真の意味でのファイアウォールではないという。監視されていると思わせることで国民に “自主検閲”を促したいというのが、中国政府の本音のようだ。

IT Minute:好むと好まざるとに関わらず職場環境をWeb 2.0化すべき時代

 ボストンで先日開催されたEnterprise 2.0 Conferenceの基調講演で語られていたのは、現在普及が進みつつあるwikiやmashupなどのWebベーステクノロジを業務環境に持ち込まざるを得ない時代がやがて到来するはずであり、ITマネージャは今から準備をしておく必要があるということであった。つまり新世代の従業員にとってはこうしたツールを自宅で使うことが当たり前になっているので、勤務時間内であってもこれらのサービスにアクセスできて当然と主張してくるようになる、というのである。

ITメモ:購入決定に影響を与えるソーシャルメディアツール

 あるソーシャルネットワーキングサイトが2000人を超える各業界従事者を対象に最近実施した調査によると、IT担当の意志決定者によるソーシャルメディア関連のWebサイトやツールの週あたりの平均使用時間は3.5時間だという。また、製品の購入決定にあたってIT従事者が頼りにするのは、ベンダのサイトや業界誌のような従来の情報収集源よりもユーザがソーシャルWebサイトで作成したコンテンツのほうである、との結果も出ている。

Google:「検索連動広告は不公正」 豪当局が告発

 オーストラリアの競争・消費者委員会(ACCC)は7月12日(現地時間)、米Googleの検索連動広告は消費者に誤解を与えているとして、是正を求める訴訟を起こしたと発表した。ACCCは日本の公正取引委員会に相当する組織。同社の検索連動広告は各国でトラブルが相次いでおり、公的機関も対応に乗り出した。

ネット視聴率:“滞在時間”重視へ方針転換 米Nielsen

 インターネットの視聴率調査を行っている米Nielsen//NetRatingsは7月10日(米国時間)、従来の調査方法では実態を反映できなくなったとして、評価基準を見直すと発表した。これまではページの表示回数(ページビュー)を視聴率とみなしていたが、今後は回数だけでなく、閲覧した時間の長短を重視する。「ネットの視聴率は信用できない」との批判に対応する。

ICANN、国際化ドメイン名の実用化に向け実環境テストを実施へ――トラブル発生時の問題抽出プロセスなどを検証

 インターネットのドメイン名を監督している非営利組織ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は6月29日、実際のインターネット環境を使った国際化ドメイン名(IDN)の運用テストを今年11月までに実施することを明らかにした。トラブル発生時の問題抽出プロセスなどを検証することが目的だとしている。

「ストレージ2.0」いよいよ発進――ストレージもWebベースの時代に

 「ストレージ2.0」が単なる概念の域を脱し、いよいよ実用に供され始めた。最大の売りは、その安さと手軽さで、バックアップやアーカイブ用のセカンダリ・ストレージとしては、今後最も有望な選択肢となっていくことも十分に考えられる。本稿では、そんなストレージ2.0を支える技術と、そのメリット/デメリットについて詳しく解説してみることにしたい。

ネット・ラジオ:全米で放送停止 音楽使用料値上げに抗議

 全米のインターネット・ラジオが6月26日(現地時間)、音楽業界による楽曲使用料の引き上げに抗議するため、大規模な“ストライキ”に突入した。米Yahoo、米RealNetworksなど1万を超える局が、24時間にわたって放送を停止。値上げはネット・ラジオの存続にかかわるとして、撤回を要求している。