GNU LGPLv3 日本語訳

去る6月末、GNU GPLv3と共に正式リリースされた、GNU Lesser General Public Licenseバージョン3 (LGPLv3)の日本語全訳を公開する。読みやすさ、理解のしやすさを旨に訳出した。訳に関する意見や誤訳の指摘は、本記事へのコメントとして寄せて頂けるとありがたい。

Eben Moglen氏、Tim O'Reilly氏に「対話への参加」を呼びかける

 オレゴン州ポートランド発――O’Reilly Open Source Conventionの本日(7月24日)の席上、O’Reillyの創始者にてCEOを務めるTim O’Reilly氏に対して、Software Freedom Law Centerの取締役を務めるEben Moglen氏が敢然と立ち向かった。Moglen氏は、O’Reilly氏がこの10年間に行ってきたのは利潤追求と売名行為であると発言し、今後O’Reilly氏は“軽率な行為”を改めてソフトウェアの自由に関する対話に参加するよう求めたのである。

Linuxカーネル管理者がGPLv3を問題視――カーネル変更が困難になることを危惧、「カーネル変更には所有権者全員の許可が必要」と指摘

 6月末に正式リリースされたフリー・ソフトウェア・ライセンス規約「GPLv3(General Public License Version 3)」を問題視する声がLinuxカーネルの管理者から上がっている。彼らは、GPLv3の下でLinuxカーネルを変更する際はカーネルの所有権者全員から許可を得る必要があるとしており、同ライセンスはLinuxには適していないと主張している。

「GPLv3適用ソフトは一切サポートしない」――Microsoftが明言「われわれのいかなる活動にもGPLライセンスは不要だ」

 米国Microsoftは7月5日、同社とNovellが昨年締結した提携契約を、新しいフリー・ソフトウェア・ライセンス規約「GPLv3(General Public License Version 3)」と関連づける見方を否定するとともに、GPLv3の下で配布されるソフトウェアを一切サポートしないことを明言した。

GPLv3は企業ユーザーへの「招待状」――FSF代表ストールマン氏が強調 「プロプライエタリ製品はビジネスの革新を妨げる!」

 フリー・ソフトウェア・ファウンデーション(FSF)は6月29日、フリー・ソフトウェア・ライセンス規約「GPL(GNU General Public License)」の新バージョン「GPLv3」を正式にリリースした。FSFの代表、リチャード・ストールマン氏は、GPLv3のリリースを記念して米国マサチューセッツ州ボストンにあるFSF本部で開催されたイベントで、企業が非プロプライエタリ技術を使わないのは「愚かなことだ」と言い切った。ベンダーが販売するプロプライエタリ製品を使い続けることは、企業にとってビジネスの革新を妨げると同時にセキュリティを弱体化させる行為である──というのが、GPLの16年ぶりの改訂で意気あがるストールマン氏の主張なのである。

GPLv3に対するOpen Source Initiativeでの承認を求める投稿

 Free Software Foundation(FSF)よりGPLv3(GNU General Public License version 3)が正式にアナウンスされてから2時間と経たないうちに、Open Source Initiative(OSI)のlicense-discussメーリングリストにおいて、「OSDに準拠したライセンスとしてのOSIによる認可を検討して頂きたく、下記のライセンスを提出する次第です」という内容のメッセージが投稿された。

FSF、GPLv3をリリース──策定プロセスのまとめと今後の活動

 FSF(フリーソフトウェア財団)が今日午後、GPLv3(GNU一般公衆利用許諾契約書バージョン3)の正式リリースを記念した式典をボストンにある同財団のオフィスにおいて行なう予定だ。式典の主な内容は、地元のフリーソフトウェア活動家たちを招いた昼食会と、新ライセンスへ移行するいくつかのGNUプロジェクトの発表だという。またFSFの代表であり設立者のRichard M. Stallman氏による、開発者がGPLv3へ移行すべきである理由についての演説も行われるという。なおこの式典の模様はビデオとしてFSFのウェブサイトで公開される予定とのことだ。

バックナンバー:いよいよ正式版リリースへ、GPLv3

 米国時間の6月29日、フリーソフトウェア財団(FSF:Free Software Foundation)はGPLv3(Gnu General Public License Version 3)の正式版をリリースする予定である。当初予定されていなかった第4ドラフトをはさんだためリリースが遅れたが(2007年1~3月ごろの予定だった)、2005年末から長らく続けられてきた改訂作業にもようやく終止符が打たれることになる。

GPL準拠問題が原因でJoomla! プロジェクトが分裂の危機

 オープンソースCMS「Joomla!」のプロジェクトリーダーLouis Landry氏とその仲間たちは、愛するプロジェクトを守りたいのだ。その一心で彼らは今回、今までの2年間のプロプライエタリ・プラグインに対する容認方針を改め、Joomla!のライセンスであるGPL(GNU一般公衆利用許諾契約書)への自発的な準拠をサードパーティの開発者たちに対して請うことを決断した。