GPLv3に対するOpen Source Initiativeでの承認を求める投稿

 Free Software Foundation(FSF)よりGPLv3(GNU General Public License version 3)が正式にアナウンスされてから2時間と経たないうちに、Open Source Initiative(OSI)のlicense-discussメーリングリストにおいて、「OSDに準拠したライセンスとしてのOSIによる認可を検討して頂きたく、下記のライセンスを提出する次第です」という内容のメッセージが投稿された。

 このメッセージの投稿者はGoogleで働くChris DiBona氏である。

 OSIの代表を務めるMichael Tiemann氏からは、OSIとしては近日中に承認投票を行いたいとの返答が返されている。

以前に私はGPLv3の過去のドラフトについての好意的な見解を示した記事をブログに掲載していたこともあり(http://opensource.org/node/130)、既に私の姿勢はご理解頂いておられると思いますが、新規(かつ最終)のバージョンは手元に届いたばかりであるため、これを改めて吟味するための時間が必要です。また同様の検討作業は(関心を抱いた)皆様も各自で行うことをお願いする次第です。当座は、皆様からの意見のフィードバックおよび、議長の意向が固まるのを待つことになるでしょう。OSI代表を務める私としましては、動議が出され次第、速やかに投票にかけることを約束しておきます。

 既にChuck Swiger氏からは、「いまさら言うまでもないでしょうが :-)、GPLv3とLGPLv3はOSDに完全に準拠しているであろうし、おそらく承認も得られるでしょう」という意見が投稿されている。

 この投稿に対して他のメンバーからは「確かに承認されるとは思いますが、このライセンスが“オープンソース”に値するかFSF自身は完全に同意していないかも知れませんけど ;-)」という意見が返されている。

 このサブジェクトの過去ログおよび今後の展開に関しては、license-discussメーリングリストのアーカイブにある本件のスレッドにアクセスして頂きたい。次回のOSI評議会の開催は7月11日に予定されている。

Linux.com 原文