コメンタリ:Linux Foundationが投影するLinuxの将来に対する懸念

 第2回Linux Foundation Collaboration Summitへの参加後、私は複雑な気持ちで過ごすことになった。Linus Torvalds氏の貴重な時間を購入する形でフリー/オープンソースソフトウェアの広告塔的プロジェクトの旗振り役を継続してもらおうとするグループの活動は、むげに否定できるものではない。だが同時にこのヒモ付き援助システムこそがLinux Foundationに対して私が抱く最大の懸念でもあるのだ。

ジャストシステム、製造業関連技術文書と3D CADデータを連動できるツール

 ジャストシステムは3月13日、XMLアプリケーションフレームワーク「xfy Enterprise」の製造業向けソリューションとして、技術文書と3D CADデータを連動して活用できる機能強化ツール「xfy Enterprise Client Option for XVL」を4月8日に発売すると発表した。対応OSはWindows Vista/XPで、税別価格は1クライアント5万円。

リンクとレッドハット、RHELプレミアホスティングパートナー契約 アジア地域初

 リンク(本社:東京都港区)は2008年3月13日、レッドハット(本社:東京都渋谷区)との間で、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)をベースにサーバの貸し出しサービスを行うパートナープログラム「プレミアホスティングパートナー」の契約を締結したと発表した。同プログラムのアジア地域で初のパートナーとなる。

デル、短期間で導入可能なアクセスログ監査ツール付きサーバー

 デル(ジム・メリット社長)と網屋(伊藤整一社長)は2月14日、セキュリティ管理ソリューションの提供について提携することを発表した。今回の提携により、網屋のサーバーアクセスログ監査ツール「ALogコンバータ」をデルの業界標準x86系サーバー「PowerEdge」にプリインストールした「PowerEdge + ALogコンバータ プリインストール・モデル」を同日より発売する。税別価格は185万円から。

野村総研、sendmailからpostfixへの移行支援サービスを開始

 野村総合研究所(NRI、本社:東京都千代田区)は2008年2月7日、メールサーバソフト「sendmail」を利用した企業システムを対象に、「postfix」への移行支援サービスを開始した。同社のオープンソースサポートサービス「OpenStandia」の新サービス。価格は1案件200万円から(メールサーバ1台構成の場合)。

コミュニケーションビジネスアヴェニュー、Asteriskベースの「ハイブリッドホスト型」IP-PBX

 コミュニケーションビジネスアヴェニュー(本社:横須賀市)は2008年2月6日、オープンソースのIP-PBXソフト「Asterisk」をベースとしたIP-PBX「trixbox Pro」を発売した。国内のほかアジア圏にも同時に販売する。従来型の構内電話交換機(PBX)の信頼性とIP-PBXの柔軟性を併せ持つ「ハイブリッドホスト型」が特徴。

ソフトウェア特許侵害で訴えられた企業がFOSSコミュニティに支援を要請

 Trend Microから起こされた特許訴訟を闘うにあたり、Barracuda NetworksはFOSS(フリー/オープンソースソフトウェア)コミュニティに支援を求めた。この訴訟は定評のあるFOSSのセキュリティソフトClam Antivirus(ClamAV)を巡るもので、Barracuda社は自社のファイアウォールおよびWebフィルタリングのハードウェア機器製品と共にこのソフトウェアを配布している。

セキュリティの基本原則:最小権限という概念とその実装

 最小権限の原則とはコンピュータセキュリティにおける基本概念の1つだが、今日その重要性は通常のシステム管理だけでなく、ソフトウェアの設計段階においてもより大きな意味を有するようになっている。この原則の骨子は、プロセスやシステムおよびソフトウェアコンポーネントに関して与えるアクセス権限は必要最小限のものだけにしておけ、という意味である。そしてセキュリティの専門家であり、EnGardeというセキュリティ強化型GNU/Linuxディストリビューションを開発しているGuardian DigitalのCEOでもあるDave Wreski氏によると、この原則はフリー/オープンソース系セキュリティソリューションと組み合わせることで特に有用に機能するはずだということになる。実際この原則は、ソフトウェア設計者の間で再び注目を浴びつつあるのだ。この原則を正しく理解しておくことは、各自が管理するネットワークのセキュリティ強化に役立つだけでなく、絶えず進化を続けるコンピュータ世界におけるニーズの変化を補足していく上でも有用に寄与するはずなのである。

住商情報システム、オープンソースソフトを活用した流通BMSソリューション

 住商情報システムは2008年1月24日、オープンソースソフトを活用した「流通BMS向け仮想化ソリューション」の販売を開始した。流通業界向け新EDI(電子データ交換)標準「流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)」に対応したシステムを低コストで実現するという。価格(保守費用別)は300万円から。

NECとトレンドマイクロ、企業向け高可用性ソリューションで協業

 NECとトレンドマイクロは2008年1月21日、企業向け高可用性ソリューションの分野で協業すると発表した。NECのHAクラスタリングソフト「CLUSTERPRO X」と、トレンドマイクロのWindowsサーバ向けセキュリティソフト「ウイルスバスター コーポレートエディション」の連携を両社でサポートする。今後3年間で3000システムの導入を目指す。