米Sunが「MySQL 5.1」を発表、6月までにリリースへ
米Sun Microsystemsは4月15日(米国時間)、米カリフォルニア州で開催中の「MySQL Confernce and Expo 2008」で、オープンソースデータベースの最新版「MySQL 5.1」を発表した。性能を最大15%改善するなどの機能強化が行われた。今四半期中に一般提供を開始する。
Sunが今年1月にMySQLを買収して以来、初めてのアップデートリリースとなる。全体として、管理の簡素化、パフォーマンスの改善にフォーカスして機能強化を行った。パフォーマンスでは、社内テストで前バージョン比最大15%高速となっており、Webベースの業務アプリケーションに最適としている。
データパーティショニングでは、レンジ、リスト、ハッシュ、キー、サブの5種類をサポート。テーブルとインデックスでデータパーティショニングを行うと関連するデータパーティションのみをスキャンするため、クエリのリスポンスが高速になるという。
レプリケーションでは、行ベース、行とステートメントのハイブリッドの2つのオプションを追加、アプリケーションの複製における効率と安全性を強化した。このほか、イベントスケジューラ、モニタリング「MySQL Enterprise Monitor」などで機能強化を行った。
プラットフォームはRed Hat、SUSE、Microsoft Windows、Solaris 10、Mac OS X、FreeBSD、HP-UX、IBM AIX、IBM i5/OSなどをサポートし、Community Server、Enterprise Server、Embedded Serverの3バージョンで展開する。
同日、リリース候補(RC)版を発表した。一般提供は今年第2四半期中に開始する。
米Sun Microsystems
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