夢見るような使い心地のLinux環境を体現したDreamlinux

  Dreamlinux はDebianベースのディストリビューションの1つであって、デスクトップ環境はGNOMEかXfceかを選択でき、インストール手順も高度に簡単化されており、またDebianリポジトリに収録されていないメジャーなプログラムをインストールするためのスクリプト群も用意されている。付属プログラムの品揃えは、通信、グラフィックス、ミュージックの各分野にOpenOffice.orgを加えたものが用意されており、通常のデスクトップ環境にて必要とされるものの大半がカバーされていると同時に、インストールと設定作業についてもごく簡単に済ませることができる。私が試用した際にはマイナーなバグにいくつか遭遇したものの、それ以外に大きな問題は特に発生しておらず、Dreamlinuxの総合評価は極めて良好としていいだろう。

Ubuntu 8.04:アップグレードかクリーンインストールか

 あなたならどちらの方法をとるだろうか。Ubuntuの最新バージョン8.04 “Hardy Heron” の環境を手に入れるのに、パッケージマネージャを利用してシステムをアップグレードするか、それとも最新版のCDまたはDVDのISOイメージをダウンロードしてクリーンインストールを行うか。一般的には、クリーンインストールのほうが安全で好ましいとされている。この最新かつ最高のバージョンのインストールには全面的な設定のやりなおしという余分な手間が伴うが、アップデートに失敗した場合の苦労を考えれば何でもない、というのが従来の考え方だ。だが、もはやそうした慎重なアプローチをとる必要はないのかもしれない。

Korn――高機能なシェル

 Linuxのシェルについてはおそらくご存じのことだろう――LinuxでKonsoleやxtermなどの端末ウィンドウを開いてコマンドを入力するとき、文字を受け付けているのが他でもないLinuxのシェルだ。あるいはファイルにコマンドを書き込んで、実行可能にして、実行するということをしているのなら、あなたはもう立派なシェルプログラマだと言えるだろう。しかし利用可能なシェルには様々なものがあって、それぞれに少しずつ違った特徴があるということはご存じだろうか。そのようなシェルの中で個人的に私が気に入っているのがKornシェルだ――この記事を読み終わる頃には、あなたのお気に入りにもなっているかもしれない。

デザインワークに適したフォントマネージャを見極める

v 多数のフォントライブラリを使用するデザイナの場合、作業に応じて必要とするフォントに素早くアクセスできるようプロジェクト別にカテゴリ分けしつつ、不要なフォントは随時無効化してシステムメモリの浪費を防止するという使い分けができれば理想的であろう。GNU/Linuxデスクトップにてこれらのニーズをすべて満たすフォントマネージャはわずか2年前には皆無であったのだが、将来的な可能性をも含めるならば、今では実に4種類ものフォントマネージャがその候補として上るようになっているのである。

違った味わいのディストリビューション SymphonyOne

 数年に及ぶ開発を経て、SymphonyOSは、今月、初の安定バージョンとなるSymphonyOne 2008.1をリリースした。SymphonyOSが初めて登場したのは3年前。そこに搭載されていたLinuxデスクトップは、従来のどのデスクトップとも異なっていた。それまでのLinuxデスクトップは(その「デスクトップ」という名に関わらず)要するに一種のシステム・フォルダーだった。これに対して、SymphonyOSのMezzoデスクトップ環境は現実のデスクにさらに似せて作られており、利用者に理解しやすいものとなっていたのだ。今回のリリースでは安定度が大きく向上し、KDE、GNOME、Fluxboxと並ぶデスクトップ環境になった。

Shuttleworth氏、Ubuntu 8.04リリースのカウントダウンを開始

 Ubuntuファンにとって次の記念日は4月24日である。この日、Ubuntu 8.04 LTS (Long Term Support) がリリースされる。開発元の英CanonicalのCEO、Mark Shuttleworth氏はUbuntuの次期バージョンが予定どおりリリースされ、エンタープライズ、デスクトップ、インターネットの各ユーザーに少なからぬものを提供すると確約した。

GNOMEベースのDesktop on Demand

 移動中も仕事をこなしたいという働き蜂ユーザには、Webベースのアプリケーションを使うという手もあるが、機能完備のリモートデスクトップを使うというのはどうだろう。たとえば、最近話題の Desktop on Demand (DOD)である。DODは本格的なLinuxベースのリモートデスクトップであり、そのかぎりでは、以前、本欄でも紹介したUlteo翻訳記事)に似ているが、類似点はかぎられる。たとえば、UlteoがVNCプロトコルを使用し、Javaベースのアプレットによって完全にブラウザ内で動作するのに対し、DODはNoMachine社のNX技術を利用してリモートデスクトップにアクセスする。

TexmakerでLaTeXを使いこなす

  Texmaker は、文書マークアップ言語LaTeX用のエディタだ。Texmakerを使えば、レイアウト作業はバックエンドのLaTeXエンジンが引き受けてくれるため、文書の内容の作成に集中して取り組むことができる。またTexmakerを使えば、LaTeXに慣れているユーザもLaTeXの初心者ユーザも、LaTeXをより簡単に使いこなすことができるようになる。TexmakerはGPLの下でライセンスされていて、クロスプラットフォーム(Linux、Unix、Windows、Mac OS Xで利用可能)であり、非常に安定している。

ディストリビューションGranularのプレビュー版は一見の価値あり

  Granular Linux は、PCLinuxOSをベースにしたデスクトップ指向のディストリビューションだ。その主な目的は、ユーザフレンドリで使いやすいものにすることにある。バージョン1.0のプレビュー版が登場したことでGranularはそうした目的の達成に大きく近づいたが、その強みと問題点はこのディストリビューションに独特のものといえる。

wbarで目に楽しいランチャバーを

 gOS翻訳記事)のiBarやMac OS Xのスクロールバーをご存じだろうか。ああいう動くスクロールバーをあなたのLinuxデスクトップに設けるというのはどうだろう。見て楽しい何か――しかしRAMやCPUパワーを大量消費しない何か――をお望みなら、 wbar こそ、その何かかもしれない。小さなランチャバーながら高速だし、見た目にクールでモダンだ。

軽量なソフトウェアから高機能なデスクトップを構築する

 家にはノートPCと小型のPCがあるのだが、会社でやり残した仕事を終わらせるためにノートPCを使っているときにガールフレンドが遊びに来ると、彼女は小型のPCを使うしかない。その小型のPCには1GHzのVIAプロセッサと128MBのRAMが搭載されていて、Ubuntuがインストールしてある。Linuxをインストールしていてもなおブートに長い時間がかかるのはご想像通りだが、それに加えてGNOMEの実行もあまりに低速なのでかなりいらいらさせられる。フォーマットし直してFluxbuntuのような軽量Linuxディストリビューションをインストールするという手もあるが、その小型PCにはCD-ROMドライブがないということと、すでに10GBのデータを置いてあるのでバックアップに長い時間がかかるということを考えるとそれは避けたかった。そこで今回、彼女がPCをより快適に利用できるようにするために、軽量なソフトウェアを探してインストールすることにした。

多数の機能をコンパクトにまとめたSlackwareベースのGoblinX

  GoblinX は、安定性に定評のあるSlackware Linuxをベースとしたインストール対応型のライブCDであり、Standardエディション2.6が先月リリースされたところである。その中には有用な多数のアプリケーションおよび、KDE、Fluxbox、Xfce、Enlightenment、WindowMakerという5つのデスクトップマネージャが同梱されている。私が好感を抱いたのは、こうした豊富なソフトウェアの品揃えもさることながら、GoblinX 2.6本体の発揮する安定性とパフォーマンスの高さである。

サン、VMwareと連携可能な仮想デスクトップソフト「Sun VDI Software 2.0」国内発売

 サン・マイクロシステムズは2008年3月26日、デスクトップ環境を仮想化するVDI(仮想デスクトップインフラ)統合ソフトウェア「Sun Virtual Desktop Infrastructure Software 2.0」の販売を開始した。VMwareとの連携機能やテンプレートからの仮想デスクトップ生成機能などを搭載する。価格は、1同時接続ユーザーライセンスが1万8900円。

Stellarium、Celestia、Xplanetで宇宙に思いを馳せる

 Ubuntuの創設者Mark Shuttleworth氏は2,000万ドルをはたいて宇宙へ行ったが、それでも地球からせいぜい数百マイル先までしか到達できなかった。だが、ここで紹介する3つのフリーソフトウェアがあれば、一銭も出さずに、また愛用のGNU/Linuxデスクトップを手放すこともなく、何百万マイルの彼方まで眺めたり、バーチャル旅行を楽しんだりすることができる。

知名度の低いGNOMEのパネルアプレット群でデスクトップ環境を改善する

 GNOMEデスクトップ環境には、デフォルトで一連のパネルアプレットが付属している。使っているディストリビューションのリポジトリやインターネットで少し検索すれば、正式にはGNOMEに採用されていない追加のアプレットがいくつか見つかるはずだ。もしかすると正式なものに劣らず便利なものがあるかもしれない。ここではそうしたアプレットのいくつかを簡単に紹介する。