米Red Hat、コンシューマ向けLinuxデスクトップの開発打ち切りへ
米Red Hatは4月16日(米国時間)、デスクトップLinuxの開発状況に関するアップデートを行い、コンシューマ向けのデスクトップLinux OSの開発を打ち切ることを発表した。今後は、「Red Hat Enterprise Linux Desktop」「Fedora」「Red Hat Global Desktop(RHG)」の3つのOSに注力していくという。
コンシューマ向けのLinux OSの開発を打ち切る理由について、採算が取れないためとしている。デスクトップOS市場は米Micorsoftの独占状態にあり、「サーバー分野と比べると事業の立ち上げが難しい」(Red Hat)。また、デスクトップLinuxはWindowsの代替にはならないという固定観念もあり、ニーズがそれほどでもなかったようだ。
Red Hatは、「われわれは公開企業であり、収支を考えて製品を開発しなければならない」と説明している。
デスクトップ分野では同社は現在、サポート付きの有償版で同社サーバーOSと完全な互換性を持つRed Hat Enterprise Linux Desktop、オープンソースの無償版Fedoraを提供している。
RHGは、途上国市場の再販事業者向けとして2007年に発表したものだが、リリースが当初の予定から約1年遅れている。Red Hatはこの理由について、ライセンスなどビジネス関連であり、技術的には完成している、と説明している。
米Red Hat
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