Red Hatが支援する言語「Ceylon 1.3」リリース、Androidをサポート

 プログラミング言語Ceylon開発チームは9月19日、最新版となる「Ceylon 1.3.0」を公開した。Androidのサポート、npmの統合などが加わっている。

 Ceylonは米Red Hatが支援するプログラミング言語。Javaをベースとし、Java仮想マシン(JVM)およびJavaScript実行環境上で動作する。Java、Java SDK、JavaScript、JavaScriptライブラリとの完全な相互運用性を持ち、言語仕様としては静的型付け、モジュラー型、読みやすさなどが特徴となる。

 Ceylon 1.3は、2015年10月に公開された「Ceylon 1.2」に続く最新版。開発チームはメジャーリリースと位置付けている。JVMでは1.2系(1.2.0と1.2.2)と後方互換性があり、JavaScriptは1.2.2のみと後方互換性がある。

 Ceylonによるプログラミングを支援するEclipse向けの「Ceylon IDE」に加え、「IntelliJ IDEA」や「Android Studio」向けのプラグインも提供されるようになった。これにより、IntelliJやAndroid Studioを使ってCeylonでネイティブのAndroidアプリを開発できるようになった。

 JavaScript向けのパッケージマネージャ「npm」もサポートし、npmからモジュールをインポートしたり、Ceylonモジュールを公開できるようになったほか、Ceylonプログラムと依存性を単一のアセンブリにパッケージするfat-jarツールも加わった。

 Java 8をフルサポートし、Java APTプロセッサの実験的サポートも加わった。ランタイムの簡素化も進められており、Javaとの相互運用性が改善している。smallとsinceの両アノテーション、lookup演算子の変種となるCorrespondenceMutatorインターフェイス、Collection.combinations()なども加わった。そのほか、安定性の強化なども行われている。

Ceylon
http://ceylon-lang.org/