プログラミング言語「Ceylon 1.1」リリース、多くの新機能を含む

 Java仮想マシン上などで実行できるプログラミング言語「Ceylon」開発チームは10月9日、最新版となる「Ceylon 1.1.0」を公開した。1400件以上の改善点を含んでいるといい、「過去最大のリリース」としている。

 Ceylonは強い静的型付け、柔軟性のある構造、読みやすい文法などを特徴とし、バグを防ぎつつ容易に多様な表現を可能にするという新しいプログラミング言語。作成したコードはJava仮想マシン上で動作し、Java/Java SDKとの相互運用性がある。また、JavaScriptコードとして実行することも可能。大規模なプログラムをチームで作成するのに適しているという。プロジェクトは米Red Hatの出資を受けている。

 Ceylon 1.1は2013年11月に公開したバージョン1.0に続くリリース。言語モジュールにフォーカスし、安定性を強化した。また、JavaでCeylonモジュールを実装するためのAPIが含まれるほか、Javaオーバーロード、ジェネリクスとの相互運用性もよりスムーズになり、OSGiコンテナで直接Ceylonモジュールを実装できるようになった。

 IDEではCeylonで作成されたコードフォーマッタを導入した。7種類のリファクタリング機能が新たに加わり、既存のリファクタリング機能も改善された。また、Explorerビューを書き直し、モジュールと依存性を把握しやすくなったという。これらの強化を通じて、コンパイルの時間を短縮できるという。

 Ceylon SDKも強化し、eylon.promiseおよびceylon.locale、ceylon.loggingというモジュールが新たに加わった。ceylon.languageなどの既存モジュールも強化された。

 これらに加えて、コマンドラインツールプラグインのサポートも加わった。JVM向けアプリケーションプラットフォームVert.x統合のためのモジュールも用意されている。

 Ceylon 1.1はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Ceylon
http://ceylon-lang.org/